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BARという「場」

野菜を買うとき、スーパーや八百屋に行く。
安売りをしているからと、いつもと違う店に行くこともある。
たぶん、一般的な普通の行動。

お酒を飲むとき、バーに行く。
でも、お酒が飲めればどこでもいい、っていうわけではない,私の場合。
バーは、お酒以外の「場」の雰囲気を楽しみに行っている。

「場」は、「空間」とは違う。
「場」は人と人、人と自然など、相互関係において作られるもの。
バーという物理的「空間」は、
マスターと客、その媒介をするお酒、
さらには、流れている音楽などの相互関係によって、
独自の「場」になる。

「場」の雰囲気を作る大きな要素の1つは、
マスターの考え方にあると思っている。
どんな「場」にしたいか、というコンセプトと言ってもよい。
自分の生き方の「軸」と言ってもよい。
そういったものが、大きく反映されているように思う。

それに自分の感覚が合ったとき、
バーという「場」にいるのが、とても心地よいmusic02
そして、また行きたいheart01と思う。

先日ふと入ったバー。
ドアを開けた瞬間、ミスったかも…、と思った。
「気」がどんよりしている。
空気ということではなく、
その「場」に漂っているエネルギーみたいなもの、
それが滞っている感じ。
う~ん…。

大好きなカリラがあったので、注文。
スタンダードの12年オフィシャル。
一口飲む。
あれ、味が違う…。美味しくない…。

確かに、ボトラーズを飲んでいると、
スタンダードなオフィシャルの味を忘れてしまうことはある。
私はまだ味を覚えきれていないし…。
でも、今回は、そういう理由ではなく、味が違う!と直感した。

理由は「場」。
バー全体で、人を誹謗中傷するような会話に花が咲いている。
ネガティブな単語が飛び交っている。
う~ん、今の私の感性と合わない…。

恐らく私の大好きなカリラちゃんも、
その「場」が好きではなかったのではなかろうか。
カリラちゃんのスピリットが、不貞腐れている感じ。

蒸留酒のことをスピリットと言うが、
スピリットには「魂」という意味もある。
錬金術から発達した蒸留の技術。
卑金属から金を取り出し、不老不死の妙薬を作り出す作業は、
物質の「魂」を取り出す作業でもある。

という意味では、
モルトは、大麦の「魂」そのもの。

大麦の魂も、私のスピリットも、
幸福music01を感じられる「場」、
そんなバーが、私は大好きmusic01
そして,そんな「場」を提供してくれることに,
いつも心から感謝heart02

#BAR

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