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実家のウィスキーキャット


 実家では、三毛猫を飼っている。実はこの三毛猫、私が生まれた時に飼っていた三毛猫の子孫なのである。それもずーっと三毛猫ばかりを飼っている。多い時には3匹の三毛猫が家で走り回っていた。昔は今程、ペットの行動にうるさくなかった。特に猫なんかは放し飼いが当たり前だったから、家猫も昼夜を問わず走り回り、お腹が減ると帰ってきた。時々、鼠を捕まえたりもした。

 今年の正月には、タマの他にもう一匹、タマの親猫であるハナがいた。僕にはなかなか懐いてくれない猫だった。このGWに実家に帰るとハナはいなかった。一か月前に遊びに行ったきり帰ってきてないということだった。だれかに連れて行かれたのか、事故に遭ったのか、それとも死期を悟って(ハナは10歳を超えていた)出て行ったのか、今となっては推測でしかない。両親は時折、ハナの名前を呼んでいるが、帰ってくる気配はない。それと前後するように、タマのお腹が大きくなってきたそうだ。僕が実家にいる間に3匹の子猫を産んだようだ。まだどんな模様の猫なのかはわからないがきっと三毛猫が混じっているに違いない。お盆にまた実家に帰った時には、ハナといっしょに元気に走り回っている三毛猫がいるに違いない。

 スコットランドにはウィスキーキャットの話題がいくつかあるが、今はほとんどいないようだ。ハイランドパークのウィスキーキャットも2匹とも亡くなったという話を聞いている。しかし、実家のウィスキーキャットは今も元気に走り回っている。実家に帰ると猫を膝に抱えながらウィスキーを飲むことが楽しみである。両親共々、長生きしてほしいものである。

#うんちく

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