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MARS MALT GALLERY DHISTIKKERY’S CHOISE #2


蒸溜所ビジター棟の先行オープン2020年6月27日に、蒸溜所限定で発売された。

本坊酒造コメント
マルス信州蒸溜所で蒸留した複数のモルト原酒を少量ずつ使用し、
特別にボトリングしたマルス信州蒸溜所限定のシングルモルトウイスキーです。
個性の異なる原酒をヴァッティングすることで、
様々な表情を覗かせる複雑味のある味わいに 仕上がりました。

香り
ヨードチンキの様なしっかりとしたスモークに、ピート由来の酸味、
黒糖やカカオのコクに、軽やかな乳酸菌とミントが香る。
マルス特有のホワイトオーク原酒の腋臭も感じられるが、それは僅か。

味わい
香ばしい麦のコク、穀物の甘味、黒糖の甘味と
乳酸菌飲料の甘味が濃厚に口に広がる。
「麩菓子とポン菓子のヤクルト掛け」を思い浮かべる。

加水後
加水で酸味とシェリーのコクは揺るがない。
しかし硫黄、汗を吸ったタオルといった嫌味に
胡瓜やスイカの爽やかさもあり、夏の香りが出てくる。

味わいは薄くなるものの変わらず、ミルクチョコのコク、
穀物の旨味と甘味がバランス良く口に広がる。

後味
ミルクチョコレートのコクに加わる鉄臭さが残り、緩やかに消えゆく。

総評
マルスのホワイトオークの様なパンチは少なく、
むしろ長熟シェリー樽モルトらしいまろやかさの中に、
モルト本来の穀物の濃厚な味わいを口いっぱいに感じられる。

乳酸菌飲料の香りと尖った味もあるので、若いモルトが
入っているのだろうと思うが、それがアクセントになっていて
全体の味わいを邪魔せずに飾っている、素晴らしいモルト。

200mlで4,620円は一瞬、高額な気がするかもしれないが、
フルボトル換算16,170円は内容に比べると、とてもお値打ち。

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