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シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 信濃蒲公英


本坊酒造コメント
「シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州」は、若く躍動感のあるモルト原酒を主体に、
信州の恵みに感謝し、自然が織りなす新旧モルトの調和をボトルに込めたシリーズです。

「竜胆・小彼岸桜」に続く3ndリリースのテーマは長野県に広く生息する「信濃蒲公英」。
バーボンバレル、アメリカンホワイトオーク新樽で熟成された2014年蒸留のモルト原酒主体に、
20年以上熟成された長期熟成モルト原酒をヴァッティングしました。
やわらかく華やかな香りに、シェリーカスクで長期熟成されたモルト原酒由来の
熟した果実の風味を持つシングルモルトウイスキーです。

※ラベルの絵「信濃蒲公英(シナノタンポポ)」は、植物細密画家・野村陽子さんの作品です。
https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/mars_singlemalt_komagadake_nature_of_shinshu_shinanotanpopo/

香り
ニューポットの尖った刺激、トマトのゼリー部分の旨い香りに
硝煙や硫黄、ゴム臭の嫌味。
しばらくするとマンダリンオレンジの甘酸っぱさとレモンの酸味に
軽やかなココアの甘みが重なって香り出す。

味わい
ココナッツサブレの軽やかな甘みと香ばしい旨味に、
レモンの酸味、そしてビターチョコレートのコクが口に広がり、
オレンジの甘酸っぱさに変わって行く。

加水後
ホワイトオークの甘酸っぱい香りが主体なのだが、
硝煙の香りとダンボールのネガティブな臭いに、
ツツジの花の良い香りが混じっている。

加水前の味わいがやや薄まるだけで、
旨味、甘味、酸味とほろ苦さの調和を楽しめる。

後味
3年のモルトとは思えない、リンゴの芯や種の様な
そして紅茶の様なほろ苦くもフルーティーなタンニンが
嫌味無くスッキリと続く。

総評
閉鎖前に製造されていた駒ケ岳10年を思い起こす味わい!

マルスのクセのあるシェリー樽原酒の甘みと香りが
力強いホワイトオーク樽原酒と重なり合っている感覚。

ただしこのモルトはホワイトオーク原酒その物の未熟さが勝っており、
互いに響き合うのではなく、シェリー樽原酒に負けているのだが、
そのシェリー樽原酒の芳醇さが未熟なモルト全体を底上げしている。

やはりオフィシャル駒ケ岳10年は美味しかったと、
懐かしい味わいを想像して楽しめた。

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