本坊酒造コメント
「シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州」は、若く躍動感のあるモルト原酒を主体に、
信州の恵みに感謝し、自然が織りなす新旧モルトの調和をボトルに込めたシリーズです。
シリーズ1stリリースのテーマは、青紫色の美しい花を咲かせる山野草の代表、長野県の県花「竜胆」。2012年蒸留のモルト原酒に20年以上長期熟成された古酒をヴァッティングし、
やわらかくモルティーでドライフルーツのような熟した果実の香り、
深みのある豊かな味わいが調和したシングルモルトウイスキーです。
ラベルの絵『竜胆(りんどう)』は、植物細密画家の野村陽子さんの作品です。
https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/mars_singlemalt_komagadake_nature_of_shinshu_rindo/
香り
主体である3年原酒相応の若い熟成感がある麦汁の香りに
ホワイトオークの樽香も年数相応に感じられる中、
どこか遠く、遠くに古酒の濃厚なチョコレートの甘味が香る。
その差は意外にもマッチしていて違和感が無い。
味わい
ニューポットに近いエグミ、麦の旨味、軽い穀物の甘味が口に広がり、
すぐに苦味や生姜の辛味が出てきてドライになる。
味わいは、まだ若い。
加水後
香りはスポーツ飲料の様な軽やかなグレープフルーツ様に微かなピート香。
味わいは加水前と変わらずにドライ。熟成感は無い。
後味
深みのある味わいや香りは無いのだが、熟成年数から
想像していなかった生真面目なホワイトオークの成分、
楢の木の香りが鼻に残る。
総評
基本的な香りに長熟モルトの気配を余り感じられないのだが、
どこか遠くで主張している長熟モルトは、遠いながらも存在していて
若い味わいを長熟モルトが上手く補うという、
不思議なまとまりのある個性的なウイスキーに仕上がっている。
ベテラン捕手意外は全員ルーキーの野球ゲームを見ている様。
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