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白州 1997 N0.BD40264

もるとやオーナーズカスク
池袋のバー「もるとや」の10周年記念ボトル。
59%

サントリーコメント
樽特徴:バーレル/ホワイトオーク
色  :黄金色
香り :クリーミー/バーボン様/ハーブ様
味わい:甘酸っぱい/すっきりした
余韻 :ウッディ/ほろ苦い/キレの良い

香り
酸味豊かなクリームチーズのふっくらと広がる発酵臭に、
針葉樹林の木陰の爽やかな香りと、炒り豆の香ばしさとビタミン剤の香り。
そしてしっとりと感じられるピート香には炭や牛糞のネガティブな力強さと、
相反するハチミツや紫色の花の甘い香りがある。

味わい
酸味の強いはちみつが口の中に広がった後、
茄子の果肉と皮や、梨の様な爽やかな甘味となり、
すぐに炭のドライな苦味が押し寄せる。

加水後
香りにエステル香が一気に開いて、桃の甘味やナッツの旨味が出てくる。
スモーキーがしっかり残っていて、燻したミツバチの巣を想像する香り。
軽く馬糞がアクセントになっていて良い。

味わいは、角砂糖のざらついた舌触りのシンプルな甘味が引き立つ。
ドライな苦味も低くなり、とても飲みやすい。

後味
香る時、飲む時、加水した時、あらゆる時に共通して感じていた「花」が
後にもしっかり残っている。そしてほんのりとしたスモークやハチミツと
清涼飲料水(白ぶどうの皮)の爽やかな甘味が軽く長く続く。

総評
加水前のナチュラルな状態で感じられる、ミクロフローラが効いた
いかにも白州らしい発酵臭も良いのだが、加水後の香りがとても良くて、
富士御殿場の原酒の良さを感じた時と同じ感動を思い起こす程に良い香り。
味わいも加水で穏やかになるので、加水がお勧め。
加水の変化が楽しい白州のモルト。

#白州

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