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山崎 1986 N0.6B0021


ビック酒販のオーナズカスク、第6弾。
オーナーズカスク最後のミズナラ樽だそうです。

ビック酒販HP
http://www.bic-osake.com/campaign/owners_cask/index.shtml

先日、自らの誕生日を祝して開けました。

1986年山崎蒸留所で蒸留された原酒を国産のミズナラ樽で21年ゆっくり貯蔵。
ミズナラ樽は非常に希少でサントリーでも約3,000樽程度しかなく、
また、長期に熟成した原酒でのみ、香木や熟した果実を連想する香りを生み出します。
オーナーズカスクとしては最後のミズナラ樽の原酒です。

サントリーコメント
樽特徴:バット/ミズナラ
色  :赤みがかった琥珀色
香り :香木様/熟れた果実
味わい:厚みのある/甘味
余韻 :甘味/長い余韻

香り
山崎の原酒らしい酸味がかった鉛筆のエステル香に、熟したベリー、
軽いハッカとココナッツ、さらにドングリのオイリーでナッティーな深みを感じる。
離して香ると黄桃、果汁グミ、バナナパウンドケーキ、赤飯(小豆)、
クワガタムシ(腐葉土)、山崎のセラーのヒンヤリとした空気、
そして太いお線香が香る。

味わい
丸みとトロミのある舌触り。
軽い渋味を帯びた、ミルクキャラメルソース掛けのフルーツパフェ。
添えられたフルーツはイチゴ、バナナ、温州蜜柑、ハッサク、干し葡萄。
味わいを感じつつも鼻から抜け、そして残る伽羅香はミズナラ原酒ならでは。

加水後の味わい
濃縮トロピカルミックスフルーツジュース(プラム、レモン、リンゴ、
桃、バナナ、オレンジ、葡萄、キウイ、ライチ、パッションフルーツ)の
香りが強烈に引き立つ。伽羅香は照れて隠れるが、明らかに存在している。

味わいはシロップ漬けのオレンジや桃の如く甘いのだが、
加水前よりもミルク感が低く単調になり、そして全く別の辛みが現れて来る。

後味
柑橘の綿の爽やかなフルーツさ、そして黄金糖で甘くしたアールグレイ(紅茶)。

総評
21年の熟成だが、25年以上の熟成を感じさせる山崎の原酒を彷彿とさせる香りは、
濃厚で芳醇な甘さを放っている。しかも伽羅香をしっかりと帯びていて、
ミズナラ樽原酒ならではの喜びさえ感じられる。

山崎の直火蒸溜原酒がしっかり熟して現れる、
独特の建機臭いエステルを持ったベリー系を主体としたフルーツ感がたまらない。

#山崎

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