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白州ヘビーリーピーテッド


今朝も5:20頃に猿が畑を荒らす声で目が覚めて、寝不足気味です。
さて、乗り遅れた感がありますが、白州ヘビーリーピーテッドのテイスティング。

700ml、アルコール度数48%。

サントリーテイスティングノート
色  :明るい黄金色
香り :若葉、燻製、ミルクキャラメル、バニラ
味わい:スモーキー、ふっくらとした甘味
余韻 :柔らかなスモーキー、心地よく伸びる

●中味の特長
「白州ヘビリーピーテッド」は、シングルモルト「白州」の
味わいを決める構成原酒のひとつであるスモーキータイプの原酒だけを
厳選してヴァッティングしたシングルモルトウイスキーです。
麦芽乾燥の際、ピートの煙を強めにあてた“ヘビリーピーテッド麦芽”を用い、
木桶でじっくりと発酵させ、直火蒸溜釜でていねいに蒸溜、
アメリカンホワイトオークのバーボン樽に満たし、
標高約700mの森の中の白州蒸溜所で熟成させました。
白州モルトならではの、さわやかな若葉やバニラを想わせる香りと
繊細かつ甘やかなスモーキーな香りが印象的です。
口に含むと、スモーキーさとふっくらとした甘さが調和し、心地よい余韻が長く続きます。

香り
若布や「のりしお」(ふりかけ)を彷彿とさせるピート感に、極めて軽い馬糞。
そこに快いエステルと、チェルシー(キャンディー)が香り、
針葉樹林の空気とハーブのスッキリとした香りが全てをまとめている。

味わい
色合いからは想像もできなかったキャラメルの濃厚な甘味。
そして生姜の温かみと、マスタードを塗ったボイルドウインナーが現れ、
それら(甘味と旨み)が絡み合う。
やがて青く硬いバナナのほのかな甘味と渋味に変わり、
さらに灰汁の様な(タンニンとは違う)渋味が加わる。
見えない程どこか遠くに鉄工場があるかと思う様な鉄味も感じられる。

加水後の味わい
白州らしく、スポーツ清涼飲料の透き通った香り、
松ヤニと、軽く浮輪(ゴムと塩素)の香りを感じる。

僅かな加水では、まるでオフィシャルの白州12年に炭を入れてシェイクした様な、
ざらついた苦みとスモーク感が多過ぎる中での、いつもの甘い白州を感じる。
多めの加水で、濃厚では無い(薄い)ものの、
バナナとホイップクリームの柔らかい甘味が増す。
時間と共に辛みと苦みがやって来るが、すぐに消えて行く。

ロックでの味わい
スモークド・バナナ・オレの甘い味わいに、生姜がピリッと刺激を残す♪

後味
甘味と旨みから渋味へと変化した味わいが終わる頃、
スモーク香とともに軽やかなバナナシェイクの甘味が長く続く。

総評
PTなモルトは余り得意じゃないな〜、と再認識。
本国のPTなモルトにある「酸味」が少ないので、
本国のモルトを飲み慣れた方には感じ難いピート感かもしれないが、
「ヘビーと言う程では無いという評判」とは違う印象で、
僕にはちょっと強い、むしろ強過ぎるピート感。

ピート感の奥に感じられる熟成したモルト本来の味わいについても、
「濃さ」や「美味しさ」を感じられず、また熟成香・熟成感も感じられず、
辛口な表現だけど「ただピーティーなだけのモルト」という印象。

これ程に重いピートのモルトも作れる技術力と、
それをピーテッドモルト愛飲家に提供できる経営力には脱帽するけれど、
カスクモルトではなくオフィシャルのモルトとしての必要性にはやや疑問を抱く。

唯一、ロックで飲む時のスパイシーでスモークされたバナナ感は美味しいので、
夏のクールダウンに楽しみたいと思う。

#白州

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