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山崎梅酒樽後熟


首都圏バー業態先行販売商品? → 全国のバー限定商品で発売されるそうです。
3,000本限定 アルコール度数40%

山崎蒸溜所のホワイトオーク樽原酒、スパニッシュオーク樽原酒、ミズナラ原酒など
十数年(12年以上)の貯蔵を経た原酒数種類をブレンド、加水した後、
梅酒を貯蔵した焙煎樽(230リットルのホッグスヘッド)に2年後熟。

ちなみに、2002年12月から限定販売されていた
焙煎樽貯蔵梅酒」の空き樽は白州蒸溜所でモルト貯蔵されているため、
当然、このシングルモルト山崎では使用されておらず、
フィニッシュで使用されたのは「焙煎樽仕込み梅酒 山崎蒸溜所貯蔵」の空き樽との事。

THE CASK of HAKUSHU PLUM LIQUEYR CASK(後熟でなくて)も、
いつか飲める日が来るのでしょうか〜。期待しています!

ところで、山崎のウッドフィニッシュ商品は初めて口にしますが、
山崎や白州で過去にウッドフィニッシュが販売された事って、あったでしょうか?
もしかして初めてのウッドフィニッシュオフィシャル商品?

オフィシャルコメント
液色は明るい黄金色。
しっかりした樽香(ウッディー)、ふっくらした穀物を連想させる香りに
甘く華やかかつ爽やかな果実香が続きます。
果実の甘酸っぱさが心地よく、口あたりなめらかで柔らかい味わい。
余韻にほのかな梅酒香、甘酸っぱさが心地よく長く伸びます。

香り
ナッツ、焼き栗や重機が香る山崎らしいエステル。そして多量のフルーツ
(プラム、桃、マンゴー、バナナ、オレンジ)がどっしり乗ったクラッカー。
キラッと光る甘味を醸し出し、それらがバニラの甘味で包まれている様。
オフィシャルのボウモア12年が開いているかの様な、
快いスモークと軽いパフュームを感じる時に笑顔になる。

味わい
想像していた以上に梅酒。
いかにも角砂糖由来を思わせるねっとりとした甘酸っぱさをストレートに感じられる。
モルトらしからぬ角砂糖様の甘味には好き嫌いが分かれるかもしれない。
しかしシェリー樽原酒のチョコレートやバナナといった甘味や渋味、
さらに快いスモークが加わって、40度とは思えない、
しっかりとしたウイスキーの味わいも楽しむ事ができる。

加水後の味わい
山崎のエステリーな香りと甘くフローラルな香りがグッと引き立つ。
味わいは酸味とチョコレートが前面に出てきて、想像以上に酸っぱい。
梅、梅!
さらに水割り程に多量の加水をすると、それはもう梅酒だと思う程に
梅が顕著に現れる。(笑)

後味
ほんのりと梅酒、そして角砂糖の甘さが適度に続く。

総評
シンプルな梅酒樽フィニッシュとは思えない程、多くのフルーツ香には、
ブレンダーの巧みな技を感じられる。
2年間のフィニッシュに入る前の12年熟成したモルト原酒も飲んで見たいと思わせる
シングルモルトとしての完成度の高さ。
山崎12年よりもフルーティーな特徴を出したモルトに仕上げられていると思う。
それでいて味わいは梅酒樽フィニッシュをしっかり感じられる。

梅酒樽フィニッシュの影響なのか、不思議な事に、開封直後から
すでに開いたねっとり感のある甘味と香りが立っている。
さらに加水で梅酒が前面に飛び出してくるのも面白い。
素晴らしい個性と完成度を持ったシングルモルト。


気付けばラベルの背景に印刷されている山崎蒸溜所の絵の看板部分が
「響」をイメージしたロゴから「山崎」のロゴに変更されていた。

写真は左がカスクオブヤマザキのラベルで、右は山崎梅酒樽後熟。
細かい変更もきちんと行っているんだね〜♪

#山崎

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