酒販チェーン「エスポア」専売品。
エスポア加盟店とマルスウイスキーが共同企画し、
国産ウイスキーでは非常に珍しい「シングルモルト・シングルカスク」を実現させた、
貴重なモルトウイスキーコレクションです。全品ロットナンバー入りの限定生産です。
蒸留年月 :1986年4月16日
ボトリング年 :2001年
樽 :American White Oak Barrel
原酒仕込番号 :1986Mイ-1~6
樽入容量 :440L
仕込水及び割水:中央アルプス山麓地下120m天然水
製造責任者 :谷口健二
オフィシャルコメント
一切の加水をせずにびん詰めした「樽出し強度」ウイスキー。
強さの中にも15年原酒の優しさが感じられます。
香り
トップノートには軽~いピートの酸味に、ミントの様なハーブの爽やかさを伴っていて、
蜜蝋(蜂の巣)のままのハチミツとバニラの甘さをベースに、
パイナップル、ハッサク(柑橘)や焼き林檎のフルーツを感じる。
そして嫌味では無い、軽いナフタリンの様な不思議な香りを感じ、
ミントの爽やかさをさらに引き立てている。
味わい
丸く重い甘味がドンッと舌に乗って、カスクストレングスの味わいを楽しめる。
ボディは厚く、柑橘のフルーティーな甘味をしっかり感じ、
それに伴うワタの軽い苦みが調和していて、しっかりまとまっている。
オイリーとまでは断言しないが、原酒のこってり感がしっかり残っていて美味い。
加水後の味わい
少しの加水で、甘味や舌触りがしっとりとして、バナナが出てくる。
軽いサルファーやビターチョコと調和して心地よい。
大目の加水では塩素の効いた水道から出てきたニューポット。
美味しいけれど熟成感が無い。
後味
甘さが支配していた事を実感させる口内に、快い渋味が乗っていて、
その渋味から麦の旨味が「今更?」という程にしっかり出てくる。
味わいが濃い分だけ、余韻もしっかりしていて、優雅な時間を楽しめる。
総評
さっぱりとした柑橘系フルーツの重みは、15年とは思えない素晴らしい熟成をしている。
そしてアルコール度数の高さは喉を焼く。
何よりも特徴的なのは、翌朝の余韻。
わずかな量であっても〆に飲んで寝たならば、
このモルト特有の香りが身体に染み付いて、翌朝の呼吸の中に良い香りを感じてしまう。
面白い。
翌朝に「キタっ♪」を楽しむためにも1日の〆のナイトキャップにお勧め。
#マルス(本坊酒造)