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大往生 Tomintoul 1966 30yo Signatory Vintage

 三日前に我が家の文鳥が亡くなった。
 ほぼ丁度10年くらい生きていたので、
 人間換算で約92歳という辺りか。

 鳥の死の間際は暴れたりするとも聞いていたけれども、
 徐々に弱ってはきていたものの、直前まで痛み苦しむ様子もなく、
 本当に静かに、消えるように死んでいった。
 まさに大往生を絵にかいたような。

 元々白文鳥だったのが、
 口ばしや目の周りまで含めて真っ白になった体を
 花一輪と共に埋葬してあげたけれど、
 飼い主の娘1号に良く懐いていた10年は、
 お前にとってどうだったろうか。

 さて今日は、このボトル。
 Signatory VintageからのTomintoul。
 1966年蒸留の30年熟成です。
 

 Tomintoul 30yo 1966-96 57.2% #709 SV
  木材の甘さが粘性の強いトロみを持って。
  じりじりとシトラスと花の混じり合い。
  紅茶飴或いはべっこう飴。
  香ばしさも。
  伸びやかで心地良いパフューム。
  酸味を抜いたアセロラ。
  瓶熟感は杏仁豆腐か樟脳。
  香りの高さとぬめりのある口当たりが楽しめる。

 高度数のアルコールに載せて
 華やかな香りが特徴的ですが、
 口当たりの粘性感が適度な重さを与えてくれます。

 では、ごきげんよう。

 

#Tomintoul

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