娘3号が夏休みの宿題で提出した書道作品で賞をとったとな。
うんうん、すごい賞だろうとクラスの半数が取るような賞だろうと、
あなたの得意げにうれしそうな顔を見れば充分うれしいよ。
で、賞状か。うん、で、盾もあるのか。
ちょっと盾デカくない?
結構すごい賞なの?
絵を描いても文章を書いても、
テクニックは無くても独特の感性で、
時々アッと言わせるよね、ちっちゃいころから。
今回もそれかな?
さて、そんな今日はこれを。
Macallanをいろいろと。
まずは、1963年蒸留のRinaldi向けです。
Macallan 1963-80 43% 750ml Rinaldi
香りはシェリー、赤い果実、スパイスが、
穏やかでしかし透明感を持ってすーっと伸びて素晴らしい。
やや弱めだが抜けている訳ではない。
クリーム、麦、ピート、樽木感。
突出しない上品さ。
奥から醸すよう。そして混和感。
果実は透明感があってきれい。
押し付けないバニラクリーム。
樽木。意外に若い。
終わりにやや香木寄りのスパイス。
圧倒的ではないですが、さすがの味わいです。
かなり美味しかったです。
次は8年熟成です。
同じボトルを二回飲んだコメントです。
Macallan 8yo 60s-e70s 43% 75CL Campbell Hope & King, Centrachat
香りから素晴らしい赤い果実。
しっかりとシェリー樽の熟成と、角のない円熟さ。
ボディ、麦感は厚くなく、鋭利な薄さ(軽いわけではない)。
スミレの花を連れたベリー系ジャム。
粘りけはなく、濃いがさらりと通る。
クリーム。シナモンコーヒー。
さりげなくシェリーの効いたクリーム。
ボディというかベースの麦感をしっかりと味わえる。
瓶内の変化か、ネクターのような果実のねっとりしたものが、
下からじわじわと支える。
マッカランとしてはシェリー効きが弱いのかもしれないが、
オールドのバランスの良さが味わえる物として、
このボトルはやはり素晴らしい。
長くクリーム。
このボトルは素晴らしいです。
個人的な感想では、オールドの短熟としての傑作と言っても
過言ではないのではと思います。
さて、次はもう少し熟成が進んで、
18年、Gran Reservaです。
Macallan 18yo 1980-99 40% 750ml "Gran Reserva" Santory
うん。しっかりと樽で作った濃いシェリー。
でも憎い位に良くできてる。
押し優先で複雑ではないが、長期熟成の味わい。
焙煎したコーヒー豆。
ビターチョコ。煙草の葉。テリヤキタレ。
ドライフルーツ。
原酒の良さよりも、樽で上手く仕上げたという感じです。
だからといって嫌味な味わいではなく、
そう意味でも上手い旨いです。
次はさらに長熟で25年です。
蒸留は1964年です。
Macallan 25yo 1964-89 43% 75cl Anniversary-malt
香りは上品なシェリーが柔らかく。
口に含んでこもりを感じる。
しかし鼻抜けに感じる香りはベリーにチェリーを載せて
クリアな輪郭を持って素晴らしい。
ベースは軽くなく、ベリー系果実の煮込み、ジャム。
火にくべた木材。
しかし煙やピート感はほぼ無く。
開栓3週間で、まだちょっと硬めでした。
それでも非常に良い香り・味でしたから、
まだまだ来るでしょう。
ちなみに前ラベルの25の赤文字はきれいに消えていました。
消えやすい年代ってあるんでしょうか?
さて、次は同じく25年熟成を。
1957年蒸留のRed Ribbonです。
Macallan 25yo 1957-82 43% 75cl "Red Ribbon" Rinaldi 25th Anniv.
しっかりとシェリーだが、重渋ではなく、
輪郭の明瞭な上品さを持つ。
樹液、烏龍茶、飴、麦藁、香りの長さが素晴らしい。
陶酔系の樽木感。香木がさりげなく。
ピートは載るが強くなく、木材に連れてアクセントになる。
果実はドライフルーツやベリー系というより、
皮やワタをわずかに持ったシトラス。
さらに熟成感をもってビワや柿。
複雑ながら枯れ無く非常に伸びやかな味わい。
もっと濃厚なシェリーに煙もしっかりかと思っていましたが、
枯れ無く香木感をもたらす香りが非常に長く、
大人の味わいでした。
では、ごきげんよう。
#Macallan