最近のこと。
Glenlivetを飲んでいたら、
「そーいや、リベットも溜まってきてたよな」
と思い出しまして、
で、今日の記事。
いずれもがなかなかのボトルですが、
敢えて5本を1つにまとめてみました。
さて、私のなまくら舌で、見えてくるものは在るや無しや。
Glenlivetのオフィシャルで熟成の若い方から、
12年赤玉、20年赤玉、21年チェアマン、
21年’21’、25年ジュビリーです。
Glenlivet 12yo l60s-e70s 45.7% 75CL OB Milano
すりおろしと熱を通したりんごの両方。
ピートと火にくべた木材を従えてなお
どっしりとした麦感は香ばしさも少し。
主張しないが、上の方に花を感じさせる。
アイラのような意味ではなく、ボディが力強い。
あざみアンブレンディッドの強化版といったところ。
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オールドのリベットらしいしっかりしたボディ。
しっかり麦感。
ピート、暖めた木材。
カカオ或いはコーヒー豆。
線の上下は、同じボトルを二度飲んだそれぞれです。
オールドのリベット短熟の良さを、
しっかりと味わえてうれしい一杯です。
Glenlivet 20yo l60s-e70s 45.7% 75CL OB Milano
華やかな香り、花、白粉。
ブドウ、繊細な麦、ジャスミン茶。
香木を想起させる樽木は、
押し強くなく下から醸すように。
12年を洗練させたというよりも、
華やかながら繊細で、
骨太な系を感じさせることはありませんでした。
味の良し悪しもしくは好き嫌いを思うよりも、
むしろ予想の味と異なっていたので驚きました。
Glenlivet 21yo 1963-84 43% 75CL OB "for the chairman"
かなり強い樽感。
乾燥した、やや炭っぽい木材。
スパイス、ドライフルーツ或いはベリー系煮込み。
味わいは強いが荒くはない。
しかし、リベットらしさは底に沈むかな。
残り香になって、抑制された麦感はトーストへ。
そしてクリーム向かってやっと落ち着く感じ。
強い味わいながら下品で無くそこはさすがなのですが、
オールドのリベットらしさを楽しみたいと思った場合には、
ちょっと特殊な系統かなという感じです。
Glenlivet 21yo 80s 43% 75CL OB
初めは大人しく、しかし徐々にクリーム感を持った麦。
裏で支えるような或いは包むようなピート。
優しい花、または花蜜。
穏やかにリッチ。
残り香がまたさりげなく、しかし非常に長い。
私的な脳内妄想のオールドのリベットらしさを
リッチにそして洗練させて具現化したような味わい。
とてもいいです。
Glenlivet 25yo -1977 43% 750ml "Special Jubilee Reserve"
上品なシェリー。
開栓三年弱程度と伺う。
全くへたってはいないが、やや弱り始めてはいるのか。
麦飴が下でやさしく支えて、
柔らかく包むピートがジワリと締める。
シェリーはやや酸味を持って、
香りは揮発性を増して立ち上る。
オールド、加水のリベットの良さが出ている一杯。
私はシェリー樽熟成も入っていると思いましたが、
樽感が長熟でなめらかになったものかもしれません。
しかし上品で、下からじわじわと風味が上がって来ます。
この美味しさは、もったいないけれど、ゴクゴク行きたいですね。
では、ごきげんよう。
#Glenlivet