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バカな親で申し訳ない Benriach 1968 #2708

 今日は娘二号の誕生日でしたので、
 ご希望に沿って外へご飯を食べに行きました。

 娘二号は1歳の時に呼吸がちょっと止まったり、
 3歳の時に崖から落ちそうになったり、
 頭をぶつけての出血が過去2回と、
 いろいろありましたが、
 ここまで大きく(学年で一番デカい)育ってくれました。
 「外に放り出してやる」と言っても、
 もう持ち上げられません。
 そのうち酔っぱらってたら、放り出されてしまうかもしれん・・・

 彼女相手には、父親の人格を疑われそうなこんなエピソードが。
 彼女の名前はひらがなにすると三文字。
 仮に「うすけ」としておきましょう。
 最初は「うすけチャン」と呼んでいました。
 ついで「うすチャン」。ここまで普通ですね。
 ちょっとくだけて「うすチン」って呼ぶようにしました。
 女の子なので、子を付けたくなって「うすチン子」に変わりました。
 これは実際読んでみると、長いし語感が悪いので、
 縮めてみようとして、あろうことか、
 上を省いて「チン子」になりました。
 いや、これ実際に使ってたんですよ。
 その時、彼女が、
  「頼むから、外でその呼び方はヤメて」
 と真顔で言うのを聞いて、
 バカで恥ずかしい親を持って大変申し訳ないと思いました。
 でも何故か、家で呼ぶのは良いと本人も言うので、
 今でもたまに使っています。
 あぁ~こんな話を書くと、
 usukebaで最も父親になってほしくない男性ブロガーに選ばれそう・・・

 まぁ、おふざけはこのくらいにして、
 記念な日ですので、新しく封を切りましょう。
 開栓のボトルはBenriachで。

 Benriach 36yo 1968 51.5% #2708 Hogshead
  注いで直後は若干の和紙。
  わずかに有機溶媒とグレープフルーツの香り。
  口に含んで非常に急速に、
  グレープフルーツ優先のシトラスが
  ワタの苦みを幾分伴って広がって行く。
  一呼吸置いて、蜂蜜、バニラを感じさせる、
  樽木由来の比較的濃厚な甘みがカバーしていく。
  さらにそのあとから、黒コショウと少しの唐辛子のスパイス。
  パンケーキ、鰹節、おがくず、表面を削った新しい木材。
  若干の苦みに慣れてくると、
  輪郭のハッキリとしたシトラスと濃厚な甘みの競演が、
  ゆったりと長い時間続いていく。

 開栓からシトラスの広がりが素晴らしいです。
 ワタの様な苦みも感じますが、
 樽からの濃厚な甘みとのバランスに一役買っています。

 写真の両脇は1968 37yo #2712と、1968 41yo #2709です。
 今日は折角ですから、三者で飲み比べてみました。
 #2708は開栓のせいもあってか、一番風味が濃く、
 ワタを含んだシトラス、蜜甘さ、スパイスの
 いずれもが強めでした。
 #2712は他との比較では、
 一番優しい味わいで、こってり目の甘さ優先に感じました。
 #2709は苦みやスパイスが抑制されて、
 最もクリアにシトラスを味わえるように思いました。

 同一蒸留年で度数も近いためか、
 同時に飲み比べても、
 意外なほどに共通した味わいを示します。
 まぁ、甲乙つけ難いというか、
 平行飲みイベントならともかく、
 家ではバチ当たりな比較飲みですね。

 1976蒸留に比べると
 樽由来の甘みとスパイスが強まっているように思いますが、
 今年には1976年蒸留も熟成が35年となってきます。
 はてさて、超長熟で対1968としてどのようになって行くのかな?

 では、ごきげんよう。

#Benriach

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