台湾桃園国際空港のDFS限定Highlandpark三種試飲会に、
思った以上に多くの方がお越し下さりまして、
大変うれしく思っております。
妖しくもマニアな方が飲みに来られるとは思っていましたが、
予想以上にプロの方が来られていたようで、
その点は驚きでしたが、
そういう探究心の行きつく先がプロなのかな?
とも思ってみました。
また、イベントを引きうけていただきました、
太っ腹(心意気が?見た目が?)な
Paradisさまにも、感謝いたします。
で、とりあえず、締めの記事を残しておきます。
まぁ、私よりもウィスキーに通じておられる方が多数飲まれているので、
いまさら私が締めても・・・ですが、
主催者の特権ということで、ご了承くださいませ。
Highlandpark 33yo 1975-08 49.3% "for Ever Rich D.F.S. Corp" #3768 refill hogs sherry oak
Highlandpark 33yo 1974-08 47.8% "for Ever Rich D.F.S. Corp" #11916 refill butt sherry oak
Highlandpark 36yo 1973-09 42.0% "for Ever Rich D.F.S. Corp" #4777 refill sherry oak hogs
開栓当初は、香りの1973、味の1974という感じで、
シェリー樽熟成の古酒を品良く漂わせる1973の香りは非常によく、
また、ブドウ+リンゴのシャープな果実が立ち上る1974は、
その華やかさが非常に素晴らしかったです。
1975は、しっかりした味わいがありましたが、
樽香の強さと同源のスパイスの強さが、
他の風味を抑えつけているように感じました。
私もそうでしたが、前半に飲まれた方は、
甲乙はどうあれ、1973の香りと1974の華やかな味わいに
魅かれたのかと思います。
イベント終了後、1/4程になったボトルを改めて味わいますと、
開栓時の印象とは、また結構違ってきていました。
1973は枯れ感が増して、和紙や落雁のような風味が。
果実はその奥に隠れてしまい、
上品ではありますが、おとなしいものになってしましました。
1974は最も変わりなく、相変わらず舌の真ん中に
輪郭の明瞭な果実を打ちたてます。
ただ、ブドウ優先からは、完熟のリンゴ+ブドウというように、
より濃厚エステルの香りになりつつあります。
1975は大きく変化しました。
過剰であった樽・スパイスは他の味とバランスをとり、
喉の奥でラムネ感を与え、ビターオレンジやカカオもつれてきます。
果実はブドウ優先のリンゴで、しっかりと香ります。
グラスの残り香では1973が濃厚で長いですが、
クリアな果実を示す1974か、複雑な味のバランスが秀逸な1975か、
いずれかに軍配が上がるのかなと。
個人的には、舌の中央からやや奥にエッジの効いた芳香を放つ、
1974がまだ優勢勝ちかなというところです。
意外だったのが、開栓時は三種類が個性的にばらばらであったのに、
今では、いずれもが多くの共通項をもって、
「いかにもハイランドパーク」
と思わせる味わいになっているところです。
さぁ、次はSpeyでイベントをやろうかな。
もし、ご興味の向きました奇特な方は
お試しのほど、よろしくお願いいたします。
では、おやすみなさい。
#Highlandpark