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グレンモーレンジ 10年 ネイティブ・ロス・シャー

8日からの怒涛の10連勤も半ばを迎え、終盤戦に取り組んでいます(>_<)
もうクタクタで、なかなかゆっくりと飲む機会も無いのですが、
今回は家飲みボトルから1本ご紹介したいと思います。

グレンモーレンジのネイティブ・ロス・シャーです。
今では、ビル・ラムズデン博士のデザイナーズカスクでお馴染みですが、
これはデザイナーズカスクが導入される、いや研究が開始される以前、
1981年に蒸留されたものになります。

デザイナーズカスク以降のモーレンジについては、
もう皆さん色々なものを飲まれていると思いますので、
具体的なイメージは鮮明でしょうから、特に説明することは無いですが、
80年代のモーレンジとなりますと、今のボトルには無い
優しく甘い牧歌的な麦汁感が強く印象に残っている方も多いと思います。

さて、久しぶりのネイティブ・ロス・シャー。
抜栓直後に味を確認し、今回2~3カ月ぶりとなりました。
実は抜栓直後は、コルキッシュで「やっちまったか・・・」と思いましたが
はたしてどうなっているでしょうか。

グレンモーレンジ
10年 ネイティブ・ロス・シャー

蒸留年:1981年3月8日
瓶詰年:1991年4月17日
Cask No.:1860
Bottle:43
59.2%

【色】
クリアな小麦色。

【香り】
ロースト感のある麦汁にシナモン。表面にメープルとはちみつレモン。
ゆったりと穏やかな広がりの中に、ロースト感が力強く感じられる。
古い木の机に少量のオレンジ、または焼きリンゴの焦げ。
カシューナッツ。時間を置くとシナモンとクッキーの風味が強くなる。

【味わい】
滑らかで淡く細いが、遅れて木質的な塩気のある口当たり。
ほんのり薄いパウダリーなクリーミーさを表面に、蜂蜜、シナモンチョコ。
サンダルウッド、枯葉、煮過ぎた麦茶など、総じてアンバー。
奥にアップルパイと僅かなプラム、煮詰めたオレンジっぽさ。
舌に温かなジンジャーっぽい刺激が優しく乗る。

【フィニッシュ】
刺激は少なめで、パンの耳のようなロースト感とジンジャー。
濡れた樹皮、軽めだがしっかりと生キャラメルっぽさが鼻奥に残る。
薄いイチジクとアプリコット、若い草の苦みが舌に残る。

口中に僅かなパウダリーなクリーム感(ややボソッとした舌触りに近い)が
感じられたのは、やはりコルキッシュだった抜栓直後の名残でしょうか。
やや保存状態に難があったのかもしれませんが、かなり落ち着いています。
そして特に後半の伸びが素晴らしいですね!

記憶に残っている柔らかで優しい麦汁とロースト感が鮮明に現れ、
往時のモーレンジを存分に愉しむことができました♪
もちろん、記憶に残ってるとは言っても僕の年齢ではリアルタイムではなく
以前、どこかのBarで状態の良いものを飲んだ、ということですけど。

思えば、いわゆるカスクフィニッシュものを数多くリリースしてきたのは、
実験的要素とモーレンジの新たな魅力を引き出すことに
その功績の一端を担っていたかと思います。
(当時は、往時の味を懐かしんで辟易とする向きも多分にありましたが)

古いモーレンジの良さを理解しながら、今のモーレンジの良さも見つけ、
繋がりや共通するファクターを見出していきたいな、と感じました。
温故知新・・・とでも言いましょうか。
そんな風なことをボンヤリと考えながら・・・。


さて、1981年にちなんで、こんな1曲はいかがでしょうか。
懐かしのダイアナ・ロス&ライオネル・リッチーの大名曲バラード
"Endlless Love"です♪今でもたまに耳にすることもありますよね。

調べてみるとビルボードでも年間チャート2位になったり。
ちなみに1位はキム・カーンズの『ベティ・デイビスの瞳』でした。
この辺は、ベストヒットUSAやMTVリコメンドでもOAされてましたよね。
この年が凄いのは、4位にランクインしていたこの曲・・・。

#グレンモーレンジ #ハイランド #オフィシャル

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