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130年前に蒸溜されたラガヴーリンが蒸留所に帰る

なんと130年前に蒸溜されたラガヴーリンが、蒸溜所に戻ってきたというニュース!
1881年6月2日に蒸溜され、1911年6月2日にボトリング、30年熟成とのこと。
なんだか、あまりにも遥か遠い昔の話で、ただただ驚くばかりです。

このニュースは、10日にWhisky Intelligence.comに掲載されていましたので、
もう御存知の方も多いかもしれませんね。

以下、簡単に元記事を紹介します。
(拙い翻訳は笑って見逃してくださいね 笑)

【参照元】
Whisky Intelligence.com –
1881 LAGAVULIN™ RETURNING HOME – Scotch Whisky News



Lagavulin1881-1911

(クリックで拡大します)

シングルモルトスコッチウイスキーの世界的に希少な1本が、
2011年6月2日にラガヴーリン蒸溜所に帰還した。

この卓越した未開封の130歳の“Lagavulin Liqueur”には、1881年6月2日にラガヴーリン蒸溜所で蒸溜されたシングルモルトが入っている。
30年間の熟成の後、長い間アイラ・モルトを供給する伝統を持つラガヴーリン蒸溜所のオーナーであるMackie&Coによって、1911年6月2日にボトリングされた。

19世紀のウイスキーは、シングルモルトとして供給されることは稀だが(多くがブレンデッドとしての道を選んでいた)、有名なアルフレッド・バーナードの著作『The Whisky Distilleries of the United Kingdom』(1887年出版)によると、"スコットランドの蒸留所でシングルウイスキーを扱う所は数少ないが その中でもラガヴーリンは最も顕著な1つと言えるだろう"、と書かれている。

この貴重なボトルは、ディアジオがオークションで落札し、最近ではロイヤル・ロッホナガーのビジター・センターで展示されていた。
しかし、2011年6月2日に、ラガヴーリン蒸溜所の元マネージャーでありロイヤル・ロッホナガー蒸溜所のマネージャーであるドナルド・レンウィックは、ボトルをアイラ島に持ち帰り、ラガヴーリン蒸溜所のビジター・センターの厳重なディスプレイケースに収めた。

その返還は、そのボトルがラガヴーリン蒸溜所で蒸溜された130年前、ボトリングされた100年前と同じ正確な日付に行われた。
ドナルド・レンウィックの旅には、他の2人の元マネージャーであるピーター・キャンベルとジョン・トムソンも同行し、現マネージャーであるジョージー・クロフォードに手渡した。



Whisky Intelligence.com
1881 LAGAVULIN™ RETURNING HOME – Scotch Whisky News
June 10th, 2011


ラガヴーリン蒸溜所は1816年操業ですが、
本文でも触れているアルフレッド・バーナードの名著
『The Whisky Distilleries of the United Kingdom』によると、
蒸溜所周辺は1742年には既にある程度の規模で操業していたようで、
当時は、月明かりの下で密造する違法な蒸溜小屋の集落だったとのこと。

1835年にJ.L.Mackie & Co.の手に渡り、
以降、約30年間にわたって、その規模を拡張していったようです。

仕込み水は、ローハン・ソランでおなじみのソラン湖。
丘の上にある2つの湖のうちの1つを仕込み水に、
もう1方は動力として使用していました。

アルフレッド・バーナードがラガヴーリン蒸溜所を訪れた当時、
フロアモルティングの製麦場が36フィート(約46m)×28フィート(約11m)、
マッシュタンは金属製で直径18フィート(約5.4m)深さ5フィート(約1.5m)、
ウォッシュバックは2000ガロン(約9kl)、
ポットスティルは2基で、初溜器の容量が1200ガロン(約5.4kl)、
再溜器の容量は650ガロン(約2.9kl)。
その年間生産量は7万5000ガロン(約340キロリットル)だったようです。

面白いのは、出荷時に樽を海に放り投げて船積みすることもあったとか(笑)
また、蒸溜所施設内には製樽場や大工の作業場、厩屋などもあったようです。
地場産業、ザ☆地元企業ですなー、素敵です♪

そういえば面白い逸話がありますよね。

当時のオーナーのJ.L.Mackie社は、グラスゴーでは隣のラフロイグも
委託販売していたのですが、あまりにも不熱心だったため契約解除されます(笑)
それに怒った(逆ギレw)マッキー氏、ラフロイグの水源を止めるも裁判で敗訴(爆)
そこで、ラフロイグみたいなウイスキーを作りたいと考え、ラガヴーリン蒸溜所内に
新しい蒸溜所を建設します。これがかのモルトミル蒸溜所ですね。
約50年くらい稼働していましたが、今ではビジターセンターになっています。

・・・というのは有名な逸話でした。
血迷ってるのか、そんなにラフロイグ大好きなのか、
っていうか、あんたラガヴーリンのオーナーでしょ!?
と、激しくツッコミ入れたくもなりますが、面白いですよね~(笑)

#ラガヴーリン #アイラ

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