今回のロッホサイド1981は、ザ・ウイスキー・エージェンシーより。
以前、記事にしたフィノと同じ「Still Life」シリーズのボトルです。
フィノは「Still Life I」でしたが、こちらはオロロソで「Still Life II」。
ラベルも良く似ているので間違えそうです(^_^;)
さて、これで7本目。
オロロソということで、濃さを予想して最後の方に回しましたが、
実際は、思った以上に華やかさがありました♪
ロッホサイド
1981 29年
ザ・ウイスキー・エージェンシー
蒸留年:1981年
瓶詰年:2010年
EX-オロロソ・ホッグスヘッド
Bottle :172
52.4%
【色】
赤みを帯びた濃い琥珀色。
【香り】
濃く豊かな完熟フルーツ、華やかでリッチな香り。
ゴム臭はないが、鈍いオイリーさを伴うスモークと刺激がある。
レーズンチョコとプルーン、ザクロ、ラムを使ったリンゴのコンポート。
徐々に、白桃の種に近い果肉の渋さ、純黒糖。濡れた樹皮香。
時間を置くと、焼きリンゴのような風味が強くなってくる。
【味わい】
強い甘さがあるが、しつこくなく上品でクリア、メロウな口当たり。
クランベリーを表面に、レーズンとオレンジをチョコでコーティングしたよう。
刺激はあるが、フレッシュさやパッション感はクタッと大人しい印象。
やがて、クッキーとレーズンバターのような風味を鼻奥に感じる。
時間を置くと重たさが消え、薄いリンゴとグァバっぽさ。
【フィニッシュ】
シナモンチョコ、レーズン、ロゼのようなアルコール感を口中に。
じんわりと湿った樹皮、ザラメ、豊かな熟成感の割にスッキリとした余韻。
非常に豊かな味わい・・・。
正直、オロロソって少し苦手なんですけど、ロッホサイドの爽やかさが
上手く調和して、程よい深みと芳醇な風味になっている印象でした♪
時間を置くと、もっとベタベタしてきて、ゴム感も出るのかと思っていたら、
全然そんなことなくて、むしろ華やかになっていく感じ。
加水すると、さらに華やかさと鮮やかさが強くなっていきます。
この辺がエージェンシーマジックなのでしょうか?(笑)
こういう鮮やかな風味が、どこかに必ず残っているような気がします。
ゆっくりと時間をかけて愉しみたいですね♪
#ロッホサイド #ハイランド