発音がチョット難しいピティヴェアック。
その意味も面白くて、「ピクト族の集落にある牛小屋」なのだそう。
紀元前に大陸からスコットランドに渡ってきたケルト系の民族(※)で、文字文明を持たないため、その文化などが未だに多くの謎に包まれている民族だそうです。
また古代ローマ人の残した記述によれば、体に彩色・刺青を施しており、かなり勇猛な民族だったとか。手近に確認できるのは、映画『キング・アーサー』のキーラ・ナイトレイですね。
(※ケルト系ではないという説もあり)
PITTYVAICHという綴りも少し変わっていて、「PIT-」が頭に付くと「ピクト人の集落」を意味して、これは何となく理解できるのですが、「PITTY-」となると「牛小屋」になるとか。なんで?(笑)
言語学は置いといて、本格的にモルト好きになった頃、個人的な趣味で考古学系のスコットランドに関する書籍を数冊読んだのですが、装飾品や遺跡など、興味深いものが多数発見されているようですね。この辺のお話は、機会があれば後日・・・。
1993年に閉鎖され、現在では更地になってしまったピティヴェアック。
これまでも、あまり目立たない蒸留所でしたが、さらにレア度が高くなってますよね。
見つけたら飲んどけっ!・・・て、コトですね~(笑)
僕は、ほとんど見たことないデス・・・。
1990 17年
モンゴメリーズ
蒸留年:1990年10月
瓶詰年:2008年6月
61.1%
【色】
オレンジ、やや曇った山吹色まじりの琥珀色。
【香り】
いくつかの柑橘系がフワっと香り、強いアルコール香。
オレンジの皮、レモングラスっぽいレモンと葉。
グレープフルーツの香りも感じられ、奥から蜂蜜っぽさ。
甘さよりもスッキリとシャープ、爽やかな風味。
ピーナッツ、バニラ、木材の削りカス。
【味わい】
ピリっと刺激的な口当たりで、ホット、スパイシー。
乾いた固さを最初に感じ、口中でパチパチと弾けるよう。
刺激と対比するように、ジュワッとジューシーな柑橘系の甘酸っぱさ。
レモン、グレープフルーツから、若いパイナップルの固めの果肉。
紅茶に近い渋みを感じつつ、僅かにシロップ。
砂糖でコーティングされたピーナッツ、ジンジャーっぽさで舌が包まれます。
ドライさよりも温かでホットな印象ですね。
【フィニッシュ】
喉に炭酸を連想させる強い刺激。オレンジを鼻奥に。
ごく微量の灰を感じ、フルーティーな長い余韻。
強烈な辛い刺激ですが、フルーティーさが素晴らしいですね!!
これは美味かった~♪・・・なんで蒸留所を更地にしちゃったんでしょう??
加水すると、さらに爽やかなフルーティーさが出てきますが、カチッとした輪郭がボヤけてしまって、のっぺりとした滑らかな印象に変わります。
人それぞれだとは思いますが、僕はストレートの方が美味かったかな?
そういや、モンゴメリーズって最近見ないなー。コスパ良いのに・・・。
あのカリッとしたロングモーンも久しぶりに飲んでみたい気もしますね♪
(あ、違うハナシになってきた 笑)
#ピティベアック #スペイサイド