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SMWS 13.30 ダルモア1989 12年

The Scotch Malt Whisky Society(以下ソサエティ)のダルモア。
カスクストレングスでアルコール度数は59.9度。
蒸留年は89年9月、ボトリング数593本。コード13.30。

ソサエティは、すべてコード・ナンバーで管理されていて、蒸留所名がボトルに書かれていないのが特徴です。蒸留所名に捉われずにモルトの味わいを愉しむ、ということなんですね。
さらに、ソサエティの商品を購入するには会員になるのが必要…というわけで、飲むには会員になるかBarに置いてあるものを飲む、ということになります。

このダルモア12年は、「ヨーグルトと蜂蜜トフィー」と評されています。
豊かで温かな口当たりと、なめらかで長い余韻が楽しい1本でした。

SMWS 13.30
ダルモア
1989 12年

「ダルモアかぁ…あんまり飲んだことないです…。」
出された時の、僕の第一声。
あまり飲んだことが無いモルトは、やっぱりオフィシャルを先に飲んでおいてからの方がいいかもしれません。ちょうどオフィシャルも12年ですし。

というわけで、オフィシャルの「ダルモア12年」をまず1杯。
コクのあるしっかりとした香り、シェリー由来の甘さが柔らか。
食後に1杯…そんなシングルモルトですね。
そうそう、こんな感じの穀物の風味を感じるモルトでしたっけ。

さて、ソサエティのダルモアに移ります。

【色】
ややオレンジ寄りの赤っぽさがある琥珀色。

【香り】
最初は甘酸っぱい感じです。グレープフルーツと青リンゴ、どちらにも感じられます。
少し香りが開いてくるのが遅いのですが、やがてシェリー由来の甘さを感じてきます。

【味わい】
口当たりは、非常に滑らかです。
スッと口に入って、ほんの少しだけピリッと刺激を感じますが、柔らかな甘さの方が強く感じるので、全体的にはマイルドです。アプリコットのドライフルーツ、甘さとフルーティなコク(渋み?)を同時に感じる面白い甘さ。甘さがどんどん広がっていき、ほんのりとマーマレードのような甘さが出てきます。

【フィニッシュ】
柔らかで爽やかさも感じられる長い余韻。
カスクとは思えない飲みやすさです。

加水すると、柑橘系のフルーティさが一気に広がります。
Barで席を立つシメの1杯に、こういう柔らかなモルトをチョイスしてもいいかもしれませんね。

SMWSのテイスティング、というかヒントは「ヨーグルトと蜂蜜トフィー」。
トフィーって、日本ではあまり聞き慣れないかも(←僕だけ?)。
これはバターと砂糖を溶かして固めたキャラメルのようなお菓子のこと。
海外のテイスティング・ノートでは、たびたび目にするのですが、聞き慣れない食べ物を例えにするのも変な話なので、僕は"キャラメル"と言おうと思っています。

今回は、残念ながらヨーグルトもトフィー(キャラメル)も感じなかったですね。
次回、再チャレンジです。

#ダルモア #ハイランド

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