「ウイスキー・マガジン・ライブ2009」レポート2回目です。
午前中のマスタークラス「ダンカンテイラー」を終え、即行で試飲会場へ。
すでに午前中以上の大混雑でした。
とりあえず、胃に何か入れないといけませんから、ランチボックスを。
ほとんど味わうことなく、文字通り「流し込む」ようにサンドイッチを食べ、
試飲会場へ向かいます。
13:30からは2回目のマスタークラス、続いて16:30から3回目。
それが終わったら友人と会うために吉祥寺へ移動です。
試飲会場の様子
もう歩けないくらいの人、人、人…。
これは早く飲まないと無くなっちゃうボトルが出そうですね。
会場の写真なんか撮っている暇が無かったので、開場直後の写真を。
下の写真の5倍くらいの人が会場内にいました。
ちょっとした満員電車っぽいです。
さて、計画的にブースを回らなければ…と思い、移動し始めます。
人ごみを掻き分けて向かった先は、やっぱり「ウィスク・イー」のブース。
中央後ろで燦然と輝くのがピアレスのスプリングバンク、その右手がスプリングバンク21年です。ここで少し予想。
実は3回目のマスタークラスで「スプリングバンク」を受けるんです。
ということは、「スプリングバンク21年」はマスタークラスにある…?
…いやいや、多分無いでしょう。
あるとすれば、新しい「スモールカスク」…か??
熟慮すること1秒(笑) 「スプリングバンク21年」を。
スプリングバンク21年、めちゃウマー!!
以上です…。
昨日のBar巡りで、少し体に疲れが残っていたのですがブッ飛びました。
「これはイキオイで、ピアレスのバンクもイッちゃおうかなぁ~」
と思ったのですが、何せバウチャー15枚。…3000円。
(クソッ…貧乏人の敵め…!!)
あえなく断念。何人かで来れば出し合って飲めるのに…。
個人的に美味かったのが「ロングロウ ガイアバローロ 7年」
非常にドライでスモーキー、塩っぽさとレーズンのような甘さがあり、ハッキリと個性を主張する刺激的な味わいでした。
そして、キルホーマン蒸留所のニューメイク・スピリット。
シェリー樽でもバーボン樽でもなく、正真正銘の無色透明。
もうすでにバニラやホワイトチョコのような甘さがあることに驚きました。
…って、大混雑で写真撮れず。
今年のマガジンライブ記念ボトルも端から順序良く飲みました♪
右から、カマネラ16年、グレンロッシー15年、ジュラ18年、
グレンアルビン28年、アラン11年、アベラワー11年、
写真切れてしまいましたが、グレンスコシア15年。
個人的に美味かったのは、ジュラとグレンアルビンでした。
ここで昼の試飲は時間切れ。
2回目のマスタークラスへ向かいます。
マスタークラス – 2 アンノック
ノックドゥですね。
これを選んだということで、地味な選択だと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。ですがアンノックになってから何が変わったのかを知りたかったので受講してみました。
パネラーは、スチュワート・ハーベイ氏とアジア方面の営業責任者(名前忘れました…)。テーブルにはテイスティング・サンプルが並んでいたのですが、目を惹いたのがプレゼン用資料をキチンと作っていたということ。
この辺は、かなり真面目ですよね。
日本人の民族性を研究したのか、と苦笑してしまいました。
テイスティング・サンプルは現在リリースされている商品とニューメイク。
アンノックの全てが分かる構成になっているようです。
テイスティング・サンプル
左下…ニューメイク・スピリット
左中…アンノック12年
最上…アンノック1993
右中…アンノック16年
右下…アンノック1975
まずはアンノック蒸留所の歴史が語られます。
蒸留所の建設から、第1次世界大戦~第2次世界大戦中の3度に渡る閉鎖、1982年~1989年の閉鎖、そして1988年のインヴァーハウス社による買収と、翌年からの操業再開について詳しい経緯が話されました。
ピートを焚かない麦芽のみを使用していること、樽にこだわりがあることを強調しています。
今後は、ピートを焚いたモルトをリリースするという話は興味深いものでした。さらに樽は、スペイン産オークシェリーバットとホッグスヘッド、アメリカ産シェリーバットとホッグスヘッド、アメリカ産オークバーボンバレルとホッグスヘッドを使用して、マスターブレンダーが味を決定するということ。
テイスティングは、ニューメイクから。
67%もあり、酸味を伴う強烈なものでしたが、ここから様々な酒齢のモルトをテイスティングしていくことになります。
アンノック ニューメイク・スピリット
シトラスとレモン、青リンゴの渋み、非常にデリケートなフローラル。
スチュワートは野菜と表現していました。
柑橘系のフレッシュさが特徴的
アンノック 12年
非常に柔らかで繊細なレモンの香り。
蜂蜜やレモンの味わいがジューシーに感じられます。
アプリコット・ドライフルーツ、シロップ、バニラの芳香。
アンノック 16年
ノンチル・カラー、こちらはスパイシーな飲み口。
シトラス系の香りの中に、やや生キャラメルのような甘さ。
バニラの甘さが口中に広がります。
アンノック 1993
主にドイツ向けとのこと。カスク。
ピートを含んだような香りはタンニンによるものだとのこと。
あくまでもノンピートです。
スパイシーさとフルーツの甘さがバランスよく調和。
シロップ、レモン、バニラ、ベリー系の香り。
繊細でフルーティ。
アンノック 1975
非常にスムースで軽快。シェリーをハッキリと意識します。
フルーツケーキの甘さ、バニラアイス、オレンジ。
フルーティな余韻が長く、微かにバニラ風味。
一貫して軽快なモルト、という印象は、個性を追い求める方には向いていないか、あるいは初心者向けという評価になるかと思います。
ですが、この繊細でバランスの良い味わいと時折感じさせるスパイシーさは、魅力的なように思えました。
スペイサイドのようなハイランドのような…端正なモルトですね。
さて、これで2回目のマスタークラスは終了。
これから1時間半は、ふたたび試飲会場での試飲です。
いざ、再び戦場へ!!
#マガジンライブ2009