まれに予期せぬ出来事というか、驚くような偶然ってありますよね。
飲んでみたいと思っていると、予想もしなかったモノ、ご対面できてしまう。
しかも非常に面白い形で。
何のコトかと言いますと、今回ご紹介する「リトルミル」のコトです。
つい最近ご紹介した蒸留所オーナーのボトリングによるリトルミル。
別のリトルミルも飲んでみたいと思っていたので、さっそく別のBarでオーダーしました。
すると出てきたのは、ゴードン&マクファイルの「スピリット・オブ・スコットランド」。
このシリーズも、最近アバフェルディをご紹介していて、同シリーズの他の銘柄も飲んでみたいと思っていたところだったんです。別々の2つの願望が、一気に1つになってしまいました(笑)
モルトに限らず、普段の生活の中でもアンテナ張っていると、引き寄せられるってことありますよね。
それを強く実感しました♪
リトルミル1985 19年
G&M Spirit Of Scotland
蒸留年:1985年
瓶詰年:2004年
リフィル・シェリー・ホッグスヘッド
リトルミルをオーダーした時に、あっさりとコレが出てきたときは、思わず吹き出しました。
同銘柄の飲み比べも、SOSシリーズ2本目も、あっさりとクリアしてしまったわけですから…。
さて、個性的だった今回のリトルミル。
香りと味わいにクセがありますね。これが思った以上にヤミツキになりそうです。
【色】
やや濁った黄色が強く、オレンジがかった琥珀色です。
【香り】
フレッシュなライムとレモン。
続いて、モサッとしたボール紙のような香り。
濡れた段ボールとまではいきませんが、それでもカナリ個性的な香りです。
濃いオリーブ・オイルのようなオイリーさと植物系の香り。
【味わい】
飲み口は、オイリーで刺激的。
やや粘りがあり、唇にまとわりつくような感触と、ピリピリとしたジンジャーのような刺激を感じます。
舌先にも刺激を感じると同時に、若々しい柑橘系の香りが口中に広がります。
味わいは、まろやかなライム・シャーベットと、グレープフルーツの苦みと酸味を連想させます。
続いて青リンゴの皮のような甘酸っぱさを感じ、奥の方にオレンジの甘さと樹皮の香り。
【フィニッシュ】
喉にジンジャーのような刺激を強く感じるため、少々飲みにくい印象もありますが、喉から口中へ、そして鼻へ抜けるようなフルーティな香りが心地よく感じられます。
フルーティな酸味(塩っぽさ?)が口中に残りますね。
飲み口がオイリーだったためか、まだ口中に残っています。
刺激とフルーティーの二重奏ですね♪
以前の蒸留所オーナー瓶詰が上品で繊細、軽やかだったのに対して、こちらはやや尖りがあって、ダイナミックだったように思います。再会が待たれながらも、非常に絶望的な状況なので、今あるボトラーズを片っ端から試さないといけませんね!
#リトルミル #ローランド