2017.5.21
長い道のりの果てにようやくブラックアイルに到着です。
(わくわくします)
ブラックアイルブリューリーは1998年に創業。近年のクラフトビールブームに先じるかたちで創業し、オーガニックにこだわった小規模生産で丁寧にビール造りと向き合っている醸造所です。このあたり一帯は大麦生産地帯となっており、それこそ、この日訪れたグレンオード蒸留所のモルトもこの辺りの大麦を使用しています。
ショップと書かれたドアをくぐるとすぐ右手に受付のカウンターがあり、小さなおばあちゃんが先客にビールの試飲を出しながら談笑していた。
私も、ツアーに参加したい旨を伝えると「あら。いまこの人を案内したばかりよ。まぁちょっと待っててね。先にテイスティングする?」と、4種のスタンダード商品を勧めてくれた。
(ボトル棚には、定番商品の他にスモールバッチの限定商品も)
(壁面に描かれた絵が素敵)
(オーガニックを標榜する生産者らしく、環境活動などにも寄与している。これはハイランドにいるミツバチの保護を目的としたソサエティの会員募集。)
(イベントなどで見かけるブラックアイルマンの着ぐるみも。にやにやしながら見てたら「着てもいいわよ」と勧められたけど、一人でこれ着てもな。。と遠慮してしまった。せっかくだから着とけばよかったな)
そうこうしている間に先客は去り、おばさまも「ちょっと待ってね」みたいに、ショップ内の整理などを始める。私も、ここまで到着できれば、今日は焦ることもないのでゆっくりとおばちゃんの仕事が終わるのを待って、いざツアーの開始です。
おばさまによるツアーは非常にあっさりしたもの。「ビールの作り方は分かってる?」との冒頭の問いに「大体のプロセスは分かってるよ」と答えたのが間違いだったのかもしれない。ごくシンプルな解説でさくさくと見学は終了し、おばさまは「さてと私は仕事に戻るかね」みたいな雰囲気でショップの方へ戻っていってしまった。私は「ちょっとまだ見ててもいい?写真撮りたいんだけど」と確認した上でその場に残ります。
(オーガニックとクラフトに対するこだわりが壁面に掲げられている)
(棚に置かれたのは各レベルで焙煎されたモルトとホップのサンプル)
(ステンレスのタンクはピッカピカ)
(樽詰め、瓶詰めの設備も整っている)
(すべての設備は一部屋にこぢんまりと収まっている)
(部屋を囲む壁面には、魚や牛、鳥や鹿、うさぎなどによる楽団のペインティングが。とても可愛らしい)
一通り見学を済ませショップに戻ると、日曜日の終業間近、最後の客になってしまったことをおばちゃんに詫びて、その場を後にします。
その後、バスでインヴァネスまで戻った私が向かったのは、シティセンターにあるブラックアイルの直営パブ。
(町の中心にあります)
(この日のタップリスト。定番商品のカスクコンディションや、中にはブラックアイルのサイダーもオンタップしていた)
(かんぱーい!)
面白かったのが、このパブ。部屋もあるようで、一人から4名まで宿泊することができるとのこと。一人で泊まっても、一泊33ポンドほどとのことですので、それほど高くない。ご興味のある方は、インヴァネス観光の選択肢に入れてみるのもいいのではないでしょうか?なんて言いながら、一泊13ポンドのホステルへ身体を引きずって帰るのでした。