予定では、4月30日は仕事して夜の飛行機で実家に帰りGWを楽しむはずだった。何とかGWを楽しめるように軌道修正できたが、昨日は大変な一日だった。
というのも4月29日の夕方、車を運転中に追突されてしまったのである。信号待ちの渋滞の時の接触事故だったので、こちらに人的及び金銭的な被害はなかったのだが、次の日の30日は、念のための検査や車の修理工場探しで結局一日つぶれてしまった。当然会社には一日早いGWの休みを取ることは連絡していたが、無駄な一日だった。とにかく、夕刻に羽田から、空路北海道千歳空港へ向かった。
千歳から札幌へ向かう高速バスの中で、知人よりの突然の電話。ウィスキーイベントに肥土さんを呼びたいので紹介してくれとのことだったが、肥土さんと個人的なお付き合いがあるわけではないので、別ルートを教えてあげた。どんなイベントを企画しているのやら。そうこうしているうちに札幌へ到着、あまりの空腹にラーメン屋(寶龍サッポロ本店)に駆け込み、味噌ラーメンを頂く。このラーメン屋はススキノにあるラーメン屋で私のお気に入り(サッポロのランキング4位)です。機会があればお試しあれ。さて、空腹を満たしてホテルに入り、早速バーに出かけた。既に午後10時を回っている頃であった。
上の写真は、以前紹介したことのあるバー無路良(ブロラ)さんです。店に入るとオーナーバーテンダーの山田さんとスタッフの斉藤さんが迎えてくれた。山田さんはフレンチの経験もあり、フードも充実している。いつもは、ここで軽く食事をして飲み始めるのだが、今回はごめんなさいでした。席に着き、フレッシュトマトジュースで作るレッドアイをまず頂いた。お通しにはかぼちゃとたまねぎの和え物が出てきた。かぼちゃの程よい甘さとたまねぎの食感が心地よい一品でした。
レッドアイに続いていろいろと飲んだので先に飲んだものをまとめておきましょう。
1 レッドアイ
2 Benromach 21年 43% G&M(オフィシャル)
3 Bunnahabhain 37年(1966) 40.3% MM(MISSON)
4 Paul Giraud 1959 40% JIS
5 Cooley 12年(1992.9-2005.1) 59.4% ACORN
6 Longrow 18年 46% OB
7 Old Pulteney 17年 46%
8 アップルギムレット
右上の写真は、4番のポールジローのデキャンタです。1959年のシングルビンテージはポールジローとしてもめずらしく、JIS向けにボトリングされたものです。シングルカスクという話もありますが、このデキャンタはすごく底が厚く、かなり重いのが欠点かな。その前に頂いたベンローマックはいい味でした。このビンテージの頃はまだG&Mに買収されていませんでしたね。ブナハーブンは香りがゆっくりと開いていいのですが、ここまで度数が落ちた長熟にありがちなボディの軽さ、余韻の短さは少し残念です。クーリーは、非常にピーティでフルーティ、アロマだけではアイリッシュとはわかりません。飲むと少し溶剤っぽい感じをみせるんですが、その後スモークが口いっぱいに広がって消えていく。ピーティなスペイサイドと思えなくもないけれど、この溶剤っぽいのと切れのよさを考えるとやはりアイリッシュなんでしょうね。私は好きです。スモーキーつながりで頂いたロングローは、ニューポットに炭の粉を溶かしたような緑がかった黄色。味も、飲んだ後でピートの弾丸が口の中に弾ける様、ロングローってこんなに旨かったんだと再認識です。この後、少し間をおいて飲んだのが、最新号のウィスキーマガジンで最高得点を取ったプルトニー、プルトニーは私の好きな蒸留所のひとつです。
無路良さんは、年に2,3回しかこれないんですが、いつもうれしい収穫のあるお店です。ボトルのバリエーションも良くて、札幌在住の方は幸せですね。オーナーの山田さんは、スコッチを初めて飲む方にスコッチのおいしさを教えることが楽しくてしょうがないそうで、初心者大歓迎だそうです。今日の締めは、アップルギムレット、リンゴのフレッシュジュースとカルバドスのショットカクテルでした。気がついたら午前の2時、ホテルに帰って爆睡しました。次の日、ホテルを9時ごろに出て、駅前通を大通り公園へ向かって歩いていたら、宣伝用の馬車が歩いていました。下はその写真です。これがGWの第一日目でした。
#バーホッパー