遅くなったが18日に汐留のパークホテル東京のバーに行ってSMWSサマーボトリングの試飲をしてきましたので、その様子を報告します。
今回は、一同に会しての試飲会ではなく、1週間という期間内で自由に試飲が出来るという企画で名づけて「SMWSサマーボトリング・テイスティングウィーク」。SMWS会員と同伴2名までならノーチャージ、特別料金でサマーボトルが試飲できる。今回私は、このブログでも何度か紹介した平塚はAmberTimeのマスターを誘って試飲をしてきました。
バーの入口には、SMWSの元木さんが居られました。軽く挨拶をして店内にはいる。折角なので窓際のテーブルに陣取り、まだまだ暮れそうも無い夕日を見ながらの試飲となりました。メンバー用のパンフレットには、テイスティング用に用意された9アイテムのリストとSMWSのコメントがまとめてありました。一人で9アイテムは大変ですが、今回は2人なので1ショットをシェアして気楽にお互いの印象を話しながらの試飲となりました。早い時間でお客さんもあまりいませんでしたので、元木さんや、芝パークホテルのバーフィフティーン(パークホテル東京とは姉妹店)からきている藤川バーテンダーともお話が出来てとてもいい雰囲気でした。
それでは、試飲した9アイテムのテイスティングノートとご紹介しましょう。
1)24.97(マッカラン) 16yo 1990/5-2007/4 57.0%
シェリー樽、程よく熟したフルーツ。スモーキーでブラウンチェリーとジンジャー。甘さのあとにほろ苦さが舌にまとわり付く。フィニッシュは長く楽しめる。
2)11.28(トマーチン) 16yo 1990/5-2007/1 55.6%
エステリーでバニラ、メロン、キウィ、少し置くと甘さが広がってくる。糖蜜の甘さが強く、アフターはわずかな苦味とバター
3)76.51(モートラック) 10yo 1996/9-2007/4 60.9%
青臭いキュウリ、熟れていない瓜、メロン、鉛筆の削りかす、青バナナ。アロマも同じような印象だが、次第に青臭さは抜け、甘さが長く続く
4)37.34(クラガンモア) 14yo 1993/3-2007/4 60.6%
今回の一押し。シェリーのリフィルバット、シナモンとこげたカラメル、古い木箱。温かみのある甘さと収斂味のある渋さ。
5)4.112(ハイランドパーク) 24yo 1982/11-2007/1 55.3%
スモークの中からレモンピールの香り、そしてレモン果汁。さわやかな甘さからピリッとしたスパイスが覗いてきてバランスする。グラスでおいておくと香りが動く。
6)4.113(ハイランドパーク) 22yo 1984/12-2007/1 52.7%
5と甲乙付けがたい。ハイランドパーク好きなら両方購入するしかないか。何の香りだろうと夢心地になり首を傾げてしまう。じっと待つとやはり甘い香りが広がってくる。甘さの奥にある酸味はレモンピールかそれともスパイス。
7)53.110(カリラ) 10yo 1996/3-2007/3 59.9%
こんな甘いカリラは初めて。口に含んでじっくり待つと俺はカリラだと主張してくるがそれまでは、アードベッグ? ラフロイグ?と頭の上にはてなマークが出ては消える。カリラ好きはどう評価するのだろうか。
8)29.59(ラフロイグ) 17yo 1989/3-2006/11 58.9%
シェリーだろうとなんとなく感じるが色からはうかがい知れない。そのパンチの効いたスモークは、7を飲んだ後にはこれこそカリラ?と疑ってしまうほど。
9)1.135(グレンファークラス) 36yo 1970/11-2007/1 54.7%
長熟のグレンファークラスはSMWSの得意とするところだが、私にはやはり不満が残る。そのシェリーバットものはシェリーの嫌味を少しも感じさせない色と香りと味ではある。しかし物足りない。これを飲んだ後でもやはりクラガンモアの方が私は好き。
以上、後半は大分砕けたコメントになってしまっていますが、思いっきり主観をいれたコメントと思ってください。
試飲会の後は、神保町へ行き、MOONBEAMSでさらに3杯飲んで帰りました。MOONBEAMSでの締めはSMWSのロングモーン。これもこてこてのシェリーでした。もうちょっと素面の時にもう一回飲もうかな。
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