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★Scot蒸留所巡り ARRAN蒸留所 編

★Scot蒸溜所巡り ARRAN蒸留所 編

最初の蒸留所になるARRAN蒸留所です。

ARRAN蒸留所はARRAN島の北部にあります。港街の外れの山間にあります。
周囲の山が非常に高く、あまりスコットランドの感じがしません。

蒸留所はARRAN島の観光名所になっており、ツアー客が沢山来場中。
今回もオーストラリアの老人会の方達と一緒のツアー参加です。

ツアー時間は10時から、1時間単位で行われています。
参加費用は5ポンド。撮影は自由。ウェアハウスの見学は有りません。
見学のポイントは「機能的な蒸留所」と言う点です。

蒸留所の周囲には素敵な発酵香が漂っています。
この香りに触れると蒸留所に来た事を改めて感じさせます。

ビジターセンターにはモルトウィスキーに重要な水とbarleyがジオラマ風に展示されています。
ちなみにカフェもあり、簡単な食事も出来ます。
はじめにビデオを見て、その後見学がスタートします。

最初に用いるbarleyの説明。配合までは触れませんでしたが、親切な解説でした。

続いてMash-Tun。蒸留所自体がコンパクトなためMash-Tunも小ぶりです。
あいにく訪問日が日曜日のため、全ての機器がお休み状態でした。

Mash-Tun内部の攪拌装置。どの蒸留所でもMash-Tunは非常に清掃が行き届いていました。
毎日用いているとは思えないほど、美しい輝きです。

こちらはWash-Back。明日蒸留するためのもので、香りがとても豊かでした。

Wash-Backは、あと2つ増設できるスペースが有りました。

Pot-Stillは小ぶりのものがワンセット。右がWash-Still、左がSpirit-Still。
再留釜の方が小さいです。
スコットランドでは、初留釜=赤、再留釜=青か黒、で色分けされています。

パイプ部分が水平で、とても長いつくりになっています。

釜の中の様子。温度を効率的に上げるため、表面積の高いつくりになっています。
外側同様釜の中も、それぞれの蒸留所独特の形状です。

釜の中はポットスチルが非稼動の土日しか見ることが出来ません。
土日の蒸留所訪問だけの特権ですね。

ARRAN蒸留所は、あちこちにbarleyをデザインした意匠が施されています。
蒸留所見学の際は、こういう細部のこだわりをチェックするのも楽しいですよ。

最後にビジターセンターに戻って試飲。10年物のシングルモルトを試飲できます。
その他にも様々なモルトがあり、購入目安のため試飲させて欲しい、と頼めば試飲で来ます。

この先も旅は長いので、程ほどにしておきましょう。

ARRAN蒸留所の様子は以上です。蒸留所見学のトップバッターとしては完璧です。
但し休日のため、設備が非稼動なので博物館的な雰囲気でした。

全て無難な感じで、今後の蒸留所見学の基準になるでしょう。
1時間程度の見学の後、第二の目的地ISLAY島へ向かいます。

#2010 夏 Scot return

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