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そんなナンプラー

正直、ナンプラーって何に使ったらいいですか??
「フォーに調味料としてひとふり入れてみたり、生春巻きを食べるときのソースのベースにしたり、あとは隠し味としてタイカレーに入れたりと、色々お使いいただけるんですよ。」
と、いうのは私の売り文句。
作ったことも食べたこともないことに関しては置いといて・・・何か押しが弱いと思いません??
なんというか、本来のナンプラとしての目的を果たしていない気がします。

今日、スタッフの間の試食で、こんな商品が話題にのぼりました。

その名も、「スクイッド フィッシュソース」
パッケージングのイカが愛らしい、タイで製造された、正真正銘のナンプラーです。
ポップな緑色の蓋をあけると、なんともかぐわしいスルメの香り。
とにかくスタッフの試食なので、食べて感想を言わなくてはいけないのですが。
しかし、スイートチリソースなどとちがって、カラアゲやチップスなど、手元に合わせる食材がありません。
とにかく、皆一様にスプーンの先にその液体スルメを一滴垂らして、おそるおそる口に運びます。
そしてなんともいえないような表情を浮かべたのち、ひとこと。
「うわ・・・こりゃ・・・イカだね!」
そして、おもむろに商品をくるりと回し、裏書を確かめます。
すると、そこには・・・・。

「原材料・・・・カタクチイワシ、食塩」

・・・・イカは?!

夏なんで、百物語の題材に使ってみるといーかもしれません。
タイのおかーさん達は、このエキセントリックな調味料を、一体何に使っているんでしょうか。
も少し勉強してみます。

そーいえば、大学の研究室にいたころ、友人が魚醤の研究をしていました。
その子の研究していた魚醤は、糖化の補助に米麹を使うタイプだったので、出来上がりまでが3ヶ月と短く、そして出来上がったものも香りがよく、魚の臭みがなくなる素晴らしいものだったのですが。
なにせ原材料が、魚の惨殺死体(主に内臓系)ですから、とにかく発酵が終了するまでの臭いことくさいことくさいこと。
その子は皆から愛されるような可愛い女の子でしたが、唐突にチーム魚醤と命名され、彼女の名前の後には必ず「くさい」がつけられていました。子供って残酷ですね。
今でも、彼女が哀愁漂う背中をみせ、試薬室で寂しげにマグロを惨殺(冷凍の魚を手回しのミルに入れてミンチにするという、過酷な労働です)していた光景を思い出します。
それもこれも、いい思い出です。

そんなわけで、もちょっとナンプラについて謎を解き明かしにしばらくがんばってみよーかと思います。
みなさまも何か、よい使い方があったら教えてくださいね。

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