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【M】 MACALLAN / マッカラン

スペイサイド地区M

【M】 MACALLAN / マッカラン

●ウェブ・サイト・・・・http://www.themacallan.com/ http://www.themacallan.jp/
●所在地・・・・・・・・Craigellachie, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1824年
●所有者・・・・・・・・Highland Distillers Co plc
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×16基
●蒸留器・・・・・・・・初留×7基 再留×14基
●仕込み水・・・・・・・蒸留所下の5つの井戸水
●ブレンド銘柄

フェイマス・グラウス
タプローズ

*古くからトップ・ドレッシングとしてブレンダーの間では評価が高いと言われているマッカランだが、公表されているのはオーナー詰めのフェイマス・グラウスかタプローズ位なものだ。評価は下降気味だが、現在もシングル・モルトとして非常に人気が高い為、意外とブレンデッドへ供給する余裕が無いのかも知れない。

【ティスティング No.54】

マッカラン・グレンリヴェット 35年熟成 1940蒸留 43% ゴードン・アンド・マックファイル詰め
Gordon and Macphail Original Label, In Sherry Wood, For Italy, 70”s Rotation

【色】
琥珀色。(チャート0.8~0.9)

【香り】
オールド・シェリー、レザー、樹脂、バニラ、カラメル、ピート、僅かに漬物臭。古いボトルだが素晴らしい香りに満ちてる。

【味、フィニッシュ】
腰のあるバニラとタンニン。スパイシーかつモルティ。シェリーは前面的では無くピートを連想する味わいが野性味を演出しているようだ。

【総評】
超メジャーなマッカランはベーシックな物を酷評しようかと思いましたが(笑)、どうせなら誰もやらないような物をと思い、スティルが6基しか無かった時代、それも2次大戦を過したウイスキーをチョイスしました。

案外見かけるのでご存知の方も多かろうと思いますが、マッカランはG&Mと非常に縁が深く、現在においてもアレだけ大きな文字でMACALLANと書いてあるボトルは他のボトラーじゃ考えられないでしょう。

今回のボトルは不穏な空気漂う1940年に蒸留されたもので、その後のマッカランの名声を勝ち得たスタイルとは全く違うカラーの味わい。

シェリーを軸とした複雑で濃厚な香りにピートの演出、シャープさやスレンダーさを併せ持つ飽きのこない味わいは、ザ・オールド・スペイサイドと言った印象がある。

マッカラン・フリークの方は60年代の物を良く勧められるが、なぜ60年代なのか分かる為にも4、50年代のマッカランも1度は飲んでみるべきだと私は考える。また、チャレンジする価値が十分あるウイスキーだと確信しています。

正し!ハッキリ言って別物なので、濃いシェリーのマッカランを連想すると期待外れになりかねません。あくまで「別物」としての認識を持って飲まれた方がベターだと思います。

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#スペイサイド

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