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吹きガラスに挑戦 Bowmore Feis Ile 2016, Hand Filled 2004-15, Mizunara Cask Finish, The Devil’s Cask III, 1999-13 Mashmen’s Selection, 10yo Glasgow Garden Festival, 1972 Islay Pure Malt, 1956 Islay Pure Malt

 8月の半ばは、長浜でやりそこねた吹きガラス体験をしに、三田へ。
 北神戸の「さんだ」です、東京の「みた」ではありません。
 車は渋滞がひどいので、電車&レンタカーを。

 まずは梨狩り。
 黄色に熟したものを選んでその場で食べる。
 少し冷えていて欲しいとは思うけれども、甘くておいしい。
 管理をされている方が、うちの家族にやけに親切で、
 黄色いのがたくさんあるところに案内してくれたり、
 従量制の持ち帰り分を清算していると、オマケを何個も追加してくれたり。

 で、クラフトハウスで、娘2・3号と妻がグラス作りを体験。
 ただでさえ暑い日なので、炉の周りはもう大変。
 でも、講師の方が手取り足取り教えてくれるとはいえ、
 みんな上手に夏らしいグラスが完成して、気分がいいなぁ。

 そこから、明太子工場の見学に寄って、
 今日作ったとこという明太子を一箱買って帰る。

 夕方になって、用事の有った娘1号と梅田で待ち合わせて、
 中華点心な晩御飯を全員で。
 1人2人では種類が食べられないので、
 こういう時は、親子が揃うだけで中華が何品も楽しめるのはうれしいなぁ。

 さて、日記をさぼったための備忘録はこの辺にして、
 今日のボトルは・・・
 前回はLaphroaigのまとめてドンでしたが、
 今回はBowmoreのまとめてドンです。

 まずは、Feis Ile 2016の、
 バージンオークとシェリーのバッティングです。
 

 Bowmore "Feis Ile 2016" 54.9% Ame-Vir-Oak/Eur-Ols-Sry
  ガツンと燻すスモーク、ピリピリと唐辛子。
  後から烏龍茶、べっこう飴。
  肉はあまり感じないなぁ。
  ローストアーモンド。
  香ばしい樽木と共にしっかりとシェリー。
  梅しそ。風邪シロップ。

 しっかりとした味わいを盛り込んで、
 幅広く、わかりやすく、リッチですね。

 次は、昨年のHand Filledボトルです。

 Bowmore 2004-15 59.3% #377 1st-Bbn Hand-filled-8th
  ピートは抑制されて、薄く切れる。
  レモンシトラスは、酸味、甘み無く、こちらもドライに。
  思ったより、バニラや木材甘さは前に出て来ない。

 もっとベタにBourbon樽が効いてくるのかと予想しましたが、
 意外にキレ系に思えました。

 さて次は、Mizunaraフィニッシュのボトルです。

 Bowmore "Mizunara Cask Finish" -2015 53.9%
  紅茶飴、カステラにやや香木感のある木材を重ねて。
  ミネラル。固い輪郭。
  一方で尖らない熟成感も併せ持つ。
  80年台半ば蒸留のミズナラ樽熟成の再現だろうか。
  値段を考えるとそつなく減点を避けてまとめていると言う感じだが、
  値段を考慮しなければ、熟成、樽木、複雑さを
  バランスよく配置してまとめ上げているとも言える。

 上手くまとまって美味しいなぁとは思いつつ、
 私の甲斐性では、やはり値段を頭から消し去ることはできないんだよねぇ~

 次は、Devil's Caskの3rdです。

 Bowmore -2015 56.7% 1st-Ols/PX "The Devil's Cask" "Limited Release III"
  強く燻製を感じる味わいに、
  立ち向かうシェリーとアルコール。
  シトラスはトロピカルではなく、
  ワタ付きのビターなオレンジ。
  香ばしさは醤油ベースのタレのように。

 各要素ががっちりと組み合って、
 しっかり強い味わいです。

 次は、2013年リリースの"Mashmen's Selection"です。

 Bowmore 1999-13 55.7% 1st-Bbn-Brl "Mashmen's Selection"
  押しの強いバーボン樽。
  鼻にかかるエステリーな甘さ。
  ややケミカルでパフュームととも取れる華やかさ。
  流されないように、ヨードで抑える。
  度数の高さもしっかり前に出て、これも締める方向で良い。

 バーボン樽らしさが明確に出ていますが、
 べっとりとせずに良い印象だけを残して、
 後はしっかり締められているのも感じ良いです。

 次は、この時以来に久しぶりに別のバーで出会いました。
 Glasgow Garden Festivalのボトルです。

 Bowmore 10yo -1988 40% 75cl for Glasgow Garden Festival
  10年とは思えないこなれ。
  粒状感のあるのは瓶熟からか。
  ピートは尖らず、ジワリと包むように。
  ボディも厚め。酸味無く肉。
  複雑ではないが、短熟オールドの良さを見せる。

 練りこんだような瓶熟感があるのが嬉しいですね。
 こんな10年熟成が普通に有ってゴクゴク飲めたらなぁ。

 さて次は、1972蒸留の"Islay Pure Malt"ラベルです。

 Bowmore 1972-l80s 43% 75cl Sherry "Islay Pure Malt"
  土壁、ネクター、杏仁豆腐、じわりとピート。
  南国はなく、逆にパフュームも無く。間に挟まれて、どちらでもない。
  熟成した酸味のある肉感。

 70年代に入ると油脂を練りこんだ南国感よりも、
 花、香りのある茶、香水を混ぜて行く印象がありますが、
 このボトルは、60年代も70年代も、
 どちらも強く出さずに、まだ中に閉じ込めているようです。

 さて、最後は1956年蒸留の"Islay Pure Malt"ラベルです。

 Bowmore 1956-80s 43% 75cl Sherry "Islay Pure Malt"
  荒さや強さはないが、重いボディ、ピート。
  トロピカルは表面に出ず、重みに引かれて下に。
  練り込んだ油脂も片鱗を見せて沈む。
  じわりじわりと来るけれども、
  早飲みの自分には開きに時間がかかってしまうかな。
  まだ開栓間もないから、
  味香りともにもっと開く変化を期待できる。

 オフィシャルらしい、被せたような南国感ではなく、
 油脂に混ざりこんだ南国感と、
 じわじわ来るピートはありますが、
 まだ、固さが残って、全開ではない感じです。

 さて、さぼり日記と飲んだ記録は、ちゃんと進めていけるでしょうか。
 では、ごきげんよう。

#Bowmore

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