骨董市に行ったことはありますか?
わたしの妹などは
「いろんな人の手垢や想いが入り込んでいて気持ち悪い」と言い
何でも新品を求めるのですが、
わたしは道端に落っこちている物、何でも拾って来てしまう性格(タチ)。
形の良い石や、発色の良い葉っぱ、木の実、キャラクターのキーホルダー、
絆創膏(絆創膏って意外とよく落ちているんですよ)、
一円玉、時には五十円玉、
ボールペンなんて、もう一生、購入する必要ないぐらい。
そんなだから
リサイクルショップや骨董市がだ〜〜〜〜いすき。
自ら「あれを買わなくちゃ」と決断と義務が発生する
日用品や食料品とは違って、
どんな物が潜んでいるやも知れない中から
物に呼ばれ、シンパシーが合って、価格に納得がいく・・・
つまり向こうからのアプローチにダメ出しをしながら
セレクトをする行為(って面接官に似てるね)に快感。
家に置いた時のことや使い勝手をイメージして
想像がどんどん膨らんでいく物は後悔しない。
わたしが魅かれるのは食器・家具・帽子と
言うまでもなくお酒関連のグッズ。
で、昨日、虜になってしまったのが『長火鉢』
ご覧の通り燗酒も可能。
中のセットを使わないなら、取り出しもできる。
この先、これほどの物に出会える可能性は無いのでは?と想えるほど
状態も完璧。
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい。
うーん、うーん、うーんと思案すること小一時間。
(火鉢の前で悶えるなんて、浮世絵みたいだ・・・えー、コホン)
・・・マンションの我が家には和室があるけれど・・・
①良さんの衣装とわたしの書籍で溢れており
実質、畳が見えている部分は一畳ほども無い有様だ。
②理想は火鉢に当たりながらの雪見酒だけど
ベランダからの借景は聖路加託児所のベージュ色の壁のみである。
③マンションの狭さでは一酸化炭素になりそうな気がする。
葛藤の末、泣く泣く諦めた。
たぶん、こういうのは、一軒家に住み、
「灰を掻くのが何よりの楽しみ」と想えるまで
叶えずにとって措くべきライフスタイルなのだ。
骨董と対峙して、人生の哲学にまで至る・・・。
ああ、わたしはギリシャかローマに生誕すべきではなかっただろうか・・・。
大江戸骨董市
http://antique-market.jp/jp/appearance/index.html