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【L】 LOCHSIDE / ロッホサイド

ハイランド地区L

【L】 LOCHSIDE / ロッホサイド

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Montrose, Angus
●創立・・・・・・・・・1957年
●閉鎖・・・・・・・・・1992年
●所有者・・・・・・・・Destilerias y Crianza
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×9基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・敷地内の井戸水
●ブレンド銘柄

サンデー・マクナブス
ディーク(DYC)

*サンデー・マクナブスは上記所有者の前オーナーであり創業者でもある「MacNab Distillers Ltd.(ASD関連会社、1957年~)」が製造していた銘柄で、当然蒸留所を稼動させていたのも同社らしい。

ディークは見て分かる通り、スペインのウイスキー会社「Destilerias y Crianza」の頭文字を取ったブレンデッド・ウイスキーで、やはりスペインで主にリリースされていた銘柄みたいだ。また、この時代にオフィシャルのモルト・ウイスキーが存在することも忘れてはならない事柄だろう。ちなみに、創業者「MacNab Distillers Ltd.」の文字はラベルから消えてはいない。

今回所有者を「Destilerias y Crianza(1973年~)」としたのは、閉鎖時のオーナーである「Allied Lyons Ltd.Allied Domecq(現在Allied Distillers Ltd.)」が所有した1992年に閉鎖となっていて、製造していたのか定かでは無いので前オーナーを採用した。

ロッホサイドで記述せねばならないのは、前身がビール醸造所だったことと、1957年の買収時にコフィー・スティル(連続式蒸留機)を導入したこと、そして瓶詰め設備があったことで、ブレンドから出荷まで全て同社にてまかなえたことだろう。しかし、残念ながらコフィー・スティルは1970年に取り外されている。確かケイデンヘッド、ジェームズ・マッカーサー、ダグラス・レインのクラン・デニー・シリーズでこのグレーン・ウイスキーを見たことがあるので、執念深いウイスキー・ラヴァーなら飲んだことあるかも知れない(笑)。

【ティスティング No.104】

ロッホサイド 22年熟成 1966-1989 43% シグナトリー詰め
Cask No.7253~55, Bottle No.207 of 800

【色】
銅色、通常のアモンティラード位(チャート1.0~)

【香り】
トップは完全にシェリー。弱くワックス、リンゴ、シナモン、カラメル、柑橘類、バニラ。クリーミー&フルーティで、プリンのような印象。

【味、フィニッシュ】
シナモン、ナツメグ、レモンの皮。およそスパイシーな印象だが柑橘の特徴からバニラとカラメルの印象が良い。キレはあるが、長くクリーミーさだけが口に残る。

【総評】
元の度数の低さもあるし若干のアルコールの飛びも感じるので全体的に痩せた印象がある。しかし、味わいの1つ1つはクッキリと特徴を主張し、ロッホサイドを口にした記憶は余り無い私でも、現在ではあり得ないような出来の良さを感じるとハッキリと言える。

現在オフィシャルは入手可能だが非常に高額(海外某サイト£235)。比較的閉鎖は近年なのだがボトラー関係もリリースが少なく、日本では限られたボトラーしか流通が無いので、比較しようにも面白みは少ないだろう。

また、すでに90年代蒸留のものがリリースされている所をみると、以外に現存数が少ないような気もするので、ストックするなら今のうちと言えなくもないかも??

ま、それほど入れ込んでる人もいないと思うが、ショート・エイジを飲みたいのなら間違い無く速いゲットをお勧めします。

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