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【G】 GLENUGIE / グレンアギー

ハイランド地区G

【G】 GLENUGIE / グレンアギー

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Peterhead, Aberdeenshire
●創立・・・・・・・・・1831年
●閉鎖・・・・・・・・・1983年
●所有者・・・・・・・・Whitbread & Co.Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×4基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・地元の泉(Wellington Spring)
●ブレンド銘柄

ロングジョン

*上記ブレンデッドへは閉鎖時のウィットブレッド社(1975~1983)の、多分前々オーナーであるストラスクライド&ロング・ジョン・デスティラーズ(1958~)からだと思われるが、途中社名がロング・ジョン・デスティラーズとなり、1970年に買収したとされるロング・ジョン・インターナショナル社へ移行しているのは少し訳が分からない。

いわゆる大人の都合(笑)って感じだが、更に時代をさかのぼると結構数奇な運命を持つ蒸留所だと言うことも分かる。

現在、「North Sea Oil engineering firms」と言う油田プラントの会社が所有しているらしいが、蒸留所としての機能はおろか面影も殆ど残って無いようだ。

【ティスティング No.100】

グレンアギー 19年熟成 1978-1997 57.4% シグナトリー詰め
Silent Stills, Cask No.2407, Bottle No.177 of 220

【色】
オレンジの強いゴールド。(チャート0.8~0.9)

【香り】
シェリー、溶剤、昆布、甲虫を飼っていたおが屑、オレンジの皮、スイカの皮の漬物。ん~・・、慣れれば気にならなくなるが、非常に特殊なインパクトのある香りを放っている。

【味、フィニッシュ】
バニラとシェリー樽から来る酸、ややスパイスとタンニンが強く、バランスは悪くないが香り程複雑さは無くあっさりとした印象。19年熟成にしてはアフターは短く、差しさわりの無いバニラとジンジャー&シナモン、酸で切れ上がる。

【総評】
香りの面白さからは想像だにしないスマートな味わい。悪くは無いが、ある意味肩透かしをくらったような気分にさせられる。恐らくセカンド・フィルだと思うが、トップに感じるシェリーの香りは味に然程影響を及ぼして無く、スパイシーな印象の方が強い1本だ。

1983年閉鎖組の中でもレアな類で、オフィシャルのボトルは一切のリリースが無く、大手のボトラーでも極端に少ない銘柄。現存する樽は少ないと思われるが、過去これといった味わいの物も無いので話題に上ることも少ないと言えるだろう。

現在、当然長期熟成ばかりになっているので、以前よりは味わいも出て来たと察するが、実際は味わいより、そのレア度の方で高額になっているような気がする?また、見たところシェリー物が多いのは1つの個性と言えるかも?ま、しかし、コレクター、もしくは、余程のモルト・ジャンキー位しか購入する人は居ないかも知れませんね~。

丁度100本目のテイスティングなので、何かビッグなものをと考えましたが、特にリクエストでも無いのに余りに自分本位かな?と、思いましたのでハイランド地区続行しました。全蒸留所までもう少しかかると思いますが、2週目以降も考えてますので、これからもヨロシクです!ではでは!!

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