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【C】 CLYNELISH / クライヌリッシュ

ハイランド地区C

【C】 CLYNELISH / クライヌリッシュ

●ウェブ・サイト・・・・なし http://www.diageo.com/ http://highlandescape.com/
●所在地・・・・・・・・Brora, Sutherland
●創立1・・・・・・・・1819年(現ブローラ蒸留所)
●創立2・・・・・・・・1967年(現在の蒸留所)
●所有者・・・・・・・・Diageo Moet Hennessy (旧UDV社)
●発酵槽・・・・・・・・カラ松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・クラインミルトン川
●ブレンド銘柄

ブラック&ホワイト
ジョニー・ウォーカー など

*蒸留所の呼び名についてはブローラの章に書きましたので省略。ブレンデッドについては99%が使用されているということから、上記2銘柄を始めとするディアジオ系ブレンデッド・ウイスキーには相当量が使用されているはず。

ブレンダーの信用の高さからも、シングル・モルトの実力、人気も頷けるといった所か・・。

【ティスティング No.82】

クライヌリッシュ 30年熟成 1972蒸留 46% マレイ・マクデヴィッド詰め
Mission First, Bottle No. 254 of 600

【色】
白ワイン~薄いゴールド。(チャート~0.2)

【香り】
レモンの皮、プラム、バイオレット、麦藁、蜂蜜、バニラ。繊細かつ上品な香り。

【味、フィニッシュ】
まるでリキュールの様なモルトの甘み、フローラルで淡くシナモン、色々な味わいに統一感がある。アフターは熟成年数から考えると若干短め、しかし、口の中に美味しさが染み込むように消えて行くのは気持ち良い。タンニンは無論あるが、他の味わいが素晴らしいので忘れてしまう。

【総評】
文句無しに美味い1本。しいて言うなら「カスク物だったら~・・。」って言う思いはある。

ミッション・シリーズはマレイ・マクデヴィッドの最高峰と言われるだけあって間違いが無いのだが、カスク物に慣れていると若干のヌルさを感じてしまうのが残念な所。

しかし、現行ブルイックラディもそうだが、ジム・マッキュワン氏のプロデュースする物はテクニック以前のフィーリングといった部分でバランスが良く、ちょっと前にリリースされたポート・シャーロット(PC5)などは、5年物とは思えない様なバランス感覚に驚いたりもしました。

最近のミッション・シリーズはフィニッシュ物が増えて興味が無くなったが、ある意味シングル・モルト・ウイスキーの崇高な旨みや面白みを表現したシリーズであろうと考えている。

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