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【JP】 KARUIZAWA / 軽井沢

リクエストNo.17

【JP】 KARUIZAWA / 軽井沢

●ウェブ・サイト・・・・http://www.kirin.co.jp/ http://www.mercian.co.jp/
●所在地・・・・・・・・長野県北佐久群御代田町大字馬瀬口
●創立・・・・・・・・・1955年(操業1956年)
●所有者・・・・・・・・Kirin Holdings Company (Mercian Corporetion)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×5基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基 再留×2基
●仕込み水・・・・・・・浅間山伏流水
●ブレンド銘柄

蔦蔵
軽井沢マスターズ・ブレンド
オーシャン・シップボトル など

*2007年7月からキリンビール社とメルシャン社の事業提携により、ウイスキー関係はキリンビール社より販売、逆にワイン関係はメルシャン社からの販売となっている。

会社の図式を見てみるとキリン・ホールディングスという大きい会社の1部門になっているようで、今後はキリンビール社と同列にて国内酒類事業にあたることになっているらしい。

つまり、上記のブレンデッド・ウイスキーも一部は残ると思うが風前の灯火と言えなくも無く、すでにマスターズ・ブレンドなどは出荷分のみで終売になることが決定している。

【ティスティング No.81】

軽井沢 15年熟成 1987-2003 60.2% 蒸留所詰め
Vintage Single Cask Whisky, Cask No.2114

【色】
透明感のある黄褐色。(チャート1.4~)

【香り】
トップのカラメルっぽさを支えるクリーミーなバニラが、クリーム・ブリュレを連想させる。続いてシナモンやレーズン。度数からして「ツン」とした刺激もあるが、この手のウイスキーにしては香り立ちが少し弱い。

【味、フィニッシュ】
シェリーのそれとは直ぐに理解出来るが、風味としては余り濃く感じず、スパイシーさとタンニンが目立つ。しかし、酒精の強さと酸が程々まとまりを演出しているので喉越しは悪くは無い。アフターは長く、枝付きレーズンを丸ごと味わっている様な感じとタンニンへ落ち着く。

【総評】
苦さと甘みのバランスが微妙な所だが、他の要素のおかげで普代点は取れているウイスキーだと思う。多少飲み慣れると良い表情も出てくるが、酒精の強さが額面通りに感じるので若干飲み手を選ぶ。

軽井沢のシングル・モルトは他の国内メーカーより先駆けてリリースされているのは皆さんご存知のことでしょうが、もう1つ面白みに欠くと言うか、らしさを感じないと言うか、ん~・・、何て言ったら良いのか・・、どっちにしろ「これ!」っていう個性を余り感じない原酒の1つ。

シェリー樽って言うのを1つのキーワードにしているのは分かっているが、私個人としては、本物と言える様な昇華したシェリー物と出会って無いので、それもまた説得力が余り無い。

「美味しい?」と、聞かれれば「美味しいです!」とは言えるが、正直このクラスのものはゴロゴロ存在してるし「絶対軽井沢でなければならない」と、いう風にはならないでしょうね~。

ま、軽井沢に限らずですが、国産メーカーは、是非ワン・アンド・オンリーなウイスキーを目指して貰いたいものだ。

*今回でジャパニーズは一旦終了し、次回より本流のハイランド・モルトへ移行致します。

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