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【JP】 SATSUMA / 薩摩

リクエストNo.13

【JP】 SATSUMA / 薩摩

●ウェブ・サイト・・・・http://www.hombo.co.jp/
●所在地・・・・・・・・鹿児島県南栄
●創立・・・・・・・・・1974年(鹿児島工場移転新設)
●閉鎖・・・・・・・・・1984年(最後に製造された年)
●所有者・・・・・・・・Hombo Shuzo Co.,Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・琺瑯×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×2基(ステンレス製) 再留×2基(銅製)
●仕込み水・・・・・・・加工水
●ブレンド銘柄

マルス3&7
マルス・アンバー
マルス・エクストラ
マルス・オールド

*本坊酒造がウイスキーの製造免許を取得したのが1949年(津貫工場にて)。しかし、ウイスキーを製造する山梨工場が新設されたのが1960年なので、免許交付時の原酒製造については不明。また、吸収合併を繰り返し現在に至っている為、鹿児島県内における蒸留も考えられないことも無いが、自社における原酒の製造は恐らく1960年以降ではないかと思う。

今回のボトルに記載されている住所は本来乙類焼酎を生産する目的で1973年に新設された施設。そしてウイスキー製造は1984年が最後のヴィンテージらしいので、その場所では長く見積もっても11年弱しか製造されてないということになる。また、リリースが2004年5月と言うことからも、上記ブレンデッド・ウイスキーには恐らく2000年前後位までがブレンドされた時期と考えるのが妥当だろう。

【ティスティング No.77】

薩摩 20年熟成 1984-2004 55% 蒸留所詰め
Mars Maltage Triple Cask Malt Whisky Vintage Satsuma
Sherry Cask, Cask No:1683. 1684. 1691, Bottled 0243 of 1752

【色】
ゴールドから琥珀色(チャート0.6~0.7)

【香り】
注射液、芋焼酎、バニラ、パッションフルーツ、ハーブ、硫黄かゴム。芋焼酎原酒に長熟のスパニッシュ・オーク・シェリー樽のものを少しミックスしたらこう言う物が作れそう。

【味、フィニッシュ】
麦芽、バニラ、タンニンから、香ばしさのある芋焼酎のニュアンスへ変化。長熟らしくスパイスっぽさも感じる。余韻は長いが、少し苦味が残る。

【総評】
芋焼酎のボディを持つ超個性派シングル・モルト・ウイスキー。後にも先にもこんなウイスキーとは多分2度とお目にかかることは無いでしょう。

想像するに、焼酎と同じ施設で製造されたからこその個性だろうと考えられるが、この味わいは正にワン・アンド・オンリー!恐らく世界中探してもこんなウイスキーはまず無いでしょう。

噂によると、最後の5樽のウチの3樽がこのボトリングに使用されたらしいので、あと2樽は残っているはず。いつリリースされるかは分からないが、仮に30年熟成で出てくるとしたら7年後の2014年。待ちわびてる訳では無いが、この個性が更に熟成されたらと考えると興味が無いと言えば嘘になる。

鹿児島の地での蒸発を含め考えると、およそ1100本程度のリリースになると思われるので、価格さえ頑張って貰えたらとりあえず飲むことは出来そうなので楽しみではありますね!!

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