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【B】 BEN WYVIS / ベン・ウィヴィス

リクエストNo.10

ハイランド地区B

【B】 BEN WYVIS / ベン・ウィヴィス

●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Invergordon, Ross-shire
●創立・・・・・・・・・1965年
●閉鎖・・・・・・・・・1977年
●所有者・・・・・・・・Invergordon Distillers Ltd
●発酵槽・・・・・・・・鋳鉄×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・カッスル・ドビーの泉
●ブレンド銘柄

ホワイト&マッカイ

*ホワイト&マッカイ・グループによるインバーゴードン・ディスティラーズ社の買収は1993年なので、ブレンドされているにしても期間は短いと思われる。

インバーゴードン・ディスティラーズ社としてのブレンデッドは数多く、タムナヴーリンの項を見て欲しいが、ほとんどシングル・モルトとしてのリリースも無いことからも、ブレンドされている可能性としては60年代後半から80年代の物が高いだろう。

シングル・モルトは1974年に1樽分だけUS向けがリリースされたらしいが、2000年のシグナトリーを筆頭に、蒸留所詰めの物が数回リリースされたことの方が皆さんご存知だろうと思う。

ちなみに同時期、確か10年物のベン・ウィヴィスがリリースされたことがあるが、当然名前だけの偽者なので、物議を引き起こしたことも記憶に新しい。しかし現在、超レア物として扱われているらしく、目ん玉が飛び出すような価格になっているのは驚きだ!「あ~・・、あの時、買ってればな~・・。」と、思わなくは無いですな~。(笑)

【ティスティング No.67】

ベン・ウィヴィス 27年熟成 1972年蒸留 43% 蒸留所詰め
The Final Resurrection, Bottle Number 013 of 471, Cask Number 744/1058/1059

【色】
ゴールド。(チャート0.4~0.5)

【香り】
プラムやパイナップル、バニラ、ある種の花、少しワックス。フルーティ&フローラルな印象。

【味、フィニッシュ】
ほぼ香りと同様な味わい。長熟らしくタンニンは割合しっかりしている。他にはナッツ、少しスパイス。柔らかくソフトな切れ上がりでプラムとバニラのニュアンスが心地良い。アフター・フレーバーは短くも無いが、熟成年数を考えると長くも無いだろう。

【総評】
フルーティでしっかりしたウイスキー。価格を考えなければ素直に美味しいと言える。が、しかし・・・、正直コメントし辛いモルト・ウイスキー筆頭だ!!

恐らく特徴はあると思うが、しいて特筆する程のことでは無い。主張が少なくコンパクトにまとまった味わい。いや、もう普通~に美味しいとしか言いようが無い!!

もし飲もうっていう人が居るなら多大な期待はしない方が無難。また、カスク・ストレングスのバージョンがあればそちらを飲んだ方が良いのかも知れません。

ボトラー関係は確かシグナトリーからの3樽分(600本は無いと思う)のみ。ディスティラー詰めは数回リリースはあるが2000本は無いでしょう。比較する楽しみは、お金持ちか、末期のモルト・ジャンキー(笑)にのみ与えられる特権かと思う。

ちなみに、1879年から1926年まで操業していた同名の蒸留所(1893年に「Ferintosh」と名前が変更)とは別の蒸留所です。

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