スペイサイド地区M
【M】 MOSSTOWIE / モストウィー
●ウェブ・サイト・・・・なし
●所在地・・・・・・・・Elgin, Morayshire
●創立・・・・・・・・・1824年
●所有者・・・・・・・・Allied Distillers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×18基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・ブラック・バーン
●ブレンド銘柄
バランタイン
アンバサダー
*データはミルトンダフに準じます。ローモンド・スティルの導入時期は1964年~1981年まで。ミルトンダフ同様、上記ブレンデッドへブレンドされていたと見なすしかないかも?可能性としては他にオールド・スマグラーが考えられる。
【ティスティング No.57】
モストウィー 17年熟成 1978-1995 43% ブラッカダー詰め
Distilled 3/10/1978, Bottled 11/1995, Cask Number 54085
【色】
薄いゴールド。(チャート0.2~0.3)
【香り】
バニラ、注射液、バイオレット、麦芽、キャラメル。ツンとしたアルコールそのものの刺激はあるが、おおむね麦芽とフローラルといった印象。
【味、フィニッシュ】
非常にシャープなウイスキー。バニラや麦芽の甘さ、スパイスというよりアルコールのピリピリ感。押さえ気味なタンニンで、フィニッシュは短く、スパッ・・と、切れる。
【総評】
アルコールが立っているので、相当覆い隠してる味わいがある。嫌味は全く無く、飲んだ直後に忘れてしまいそうだ。
俗に言うオイリーさはどこに行ったのか、絡みつきも一切無く、クールでドライなフィニッシュはダンディズムさえ感じてしまう(笑)。
今回ものはドライな面が前面に出てるが、濃厚でビッグなものもあるので、このテイスティング・ノートがモストウィーの全てでは無いことを一応断っておく(恐らくこのボトルの味わいの方が珍しい)。
ローモンド・スティルが撤去され早26年、まだ見つけることは可能で、当然長熟物で安価では無いかも知れないが、希少さや今後の値上がり等考えると、ウイスキー・ジャンキーなら2、3本位はストックしたい所でしょうね。
#スペイサイド