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【K】 KILLYLOCH / キリーロッホ

リクエストNo.8

ローランド地区K

【K】 KILLYLOCH / キリーロッホ

●ウェブ・サイト・・・・なし Inver House http://www.inverhouse.com/
●所在地・・・・・・・・Moffat, Airdrie, Lanarkshire
●創立・・・・・・・・・1965年
●閉鎖・・・・・・・・・1970年代(詳しい資料は無い)
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・ステンレス×?基
●蒸留器・・・・・・・・初留×3基 再留×3基
●仕込み水・・・・・・・リリー湖
●ブレンド銘柄

インバー・ハウス

*このキリーロッホもグレンフラグラーと同じく、いいとこ80年代位までがブレンドされていた時期かと思うが、フラグラー閉鎖の更に5年以上前に生産がストップしているので、特定するのが更に難しいと思われる。

しかし、シングル・モルトとしては、シグナトリーのものが230本、今回のオフィシャルが371本と、世に出ている数自体非常に少ない為、100%ブレンドされていることは間違い無い。

【追記】
Moffat Distillery / モファット・ディスティラリー

シングル・モルト
GLENFLAGLER / グレンフラグラー (少しピーティ)
KILLYLOCH / キリーロッホ (ノン・ピート)
ISLEBRAE / アイルブレイ (アイラを思わせるようなピーティさらしい)

グレーン
GARNHEATH / ガーンヒース

*一番ピーティであったと言われるアイルブレイのリリースだけはいまだかつて無い。

【ティスティング No.52】

キリーロッホ 1967-2003 40% 蒸留所詰め(Inver House Distillers)
Unchill Filtered, Natural Cask Strengs, Bottle Number 058 of 371

*ラベルに記載は無いが、最後に残っていた6つの樽のヴァッティングらしい。

【色】
ゴールド。(チャート0.5~0.6)

【香り】
セメダイン、レモンの皮、バニラ、少しラベンダー。おおまかに言えばスイートでフローラルと言った印象。残り香はカラメル。

【味、フィニッシュ】
ラベンダーが膨らむが直ぐにジンジャーの辛味。バニラの甘み。レモンのシャーベットを食べたような後感から柔らかめのタンニンへ。苦味はほとんど無い。熟成年数を考えたらアフター・フレーバーは非常に短い。

【総評】
おおむねライト&スイートなウイスキーだが、レモンの特徴は非常に楽しい。価格さえ考えなければ結構面白い味わいなので飲んでみることをお勧めすると思う。

が、しかし、カスク・ストレングスで40%というウイスキーとしてギリギリの度数ながら、長年月の擬縮したような味わいでは無く、いいとこ24、5年程度の希釈したウイスキーのような味わいで、ガッカリはしないものの、「こんなものか・・」と、いった印象が大半だろうと思う。余程のマニアならともかく、昨日今日ウイスキーにハマった方はハッキリ言って飲まない方が良い。お金では買えるが、ちゃんとステップ・アップした上で、思いを乗せてから飲むべきウイスキーだ!

ま、そんなウイスキーなのだが、近年リリースされている中では、貴重さだけはナンバー・ワン!!上に書いているように世にリリースされている総数はたったの601本!!世界に601本きりしか無いのですよ!!

モルト道を極めようと、十と余年。私にとってこのボトルは、正直良し悪しは余り関係無いのです。色々と勉強し聞きかじった幻のようなウイスキー。本当にただ飲めるというだけで幸せを感じてしまうそんな1本です。

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