スペイサイド地区G
【G】 GLENLIVET(THE) / ザ・グレンリべット
●ウェブ・サイト・・・・http://www.theglenlivet.com/
●所在地・・・・・・・・Minmore, Ballindalloch, Banffshire
●創立・・・・・・・・・1824年
●所有者・・・・・・・・Chivas Brothers Ltd.(Pernod Ricard S.A.)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×8基
●蒸留器・・・・・・・・初留×4基 再留×4基
●仕込み水・・・・・・・ジョシーの泉
●ブレンド銘柄
クィーン・アン
サムシング・スペシャル
シーバス・リーガル
100パイパーズ
パスポート
タプローズ
オールド・セント・アンドリュース
*タプローズとオールド・セント・アンドリュース以外はシーグラム系ブレンデッド。
上記にはありませんが、ザ・グレンリべットは、元祖ブレンデッド・ウイスキーの「アッシャーズ / USHER’S」と深い関わりを持っている。
ご存知の方も多いと思いますが、アッシャーズとの関係は1820年代、つまり創立して間もない頃から始まっており、独占契約も交わしていましたので、その後のシングル・モルトとしてのザ・グレンリべットの名声は、アッシャーズの成功がもたらしたと言っても過言では無いはずです。
【ティスティング No.38】
2.31(ザ・グレンリべット)27年熟成 1971-1999 54.3% S・M・W・S
【色】
オールド・オーク。栗などの外皮色。(チャート1.8~)
【香り】
オールド・シェリーと酸味を帯びたワックス。スパイスとデメララ・ラム。ビッグな予感。
【味、フィニッシュ】
甘さと渋さのバランスが良好。カラメル、チョコレート、ナッツ、スパイス類など非常に複雑。長いアフター・フレーバー。
【総評】
ダーク系シェリー樽のグレンリべットの中では秀逸な出来の1本。
90年代後半以降、私が飲んだもののほとんどが渋くてグレンリべット自体敬遠していた時期がありますが、ディスティラリーからの物や、ボトラーの物も本当に多種多様になりましたので、最近は少し見直して来ました。
しかし、グレンリべットでダーク系の物は何でこう渋いのが多いんだろう?ブレンデッドへはエッセンス的に使うと効果的だとは思うけど、シングル・モルトとしては私の評価はハッキリ言って低い。ブレンデッドを想定して作った物をリリースしているとしか考えられません。
今回のボトルのように稀にはマシな物があるけど、現在は、同じシェリーでもリフィルだとか、バーボン系の方が断然当たりが多いと思う。
80年代までの物には、本当に痺れるシェリー物があったんだが・・。あの頃のグレンリべットはもう帰ってこないのだろうか?
#スペイサイド