リクエストNo.6
ローランド地区B
【B】 BLADNOCH / ブラッドノック
●ウェブ・サイト・・・・http://www.Bladnoch.co.uk/
●所在地・・・・・・・・Bladnoch, Wigtownshire
●創立・・・・・・・・・1817年
●所有者・・・・・・・・Raymond Armstrong (94年にUDV社より買収)
●発酵槽・・・・・・・・オレゴン松×6基
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基 (2×2との資料もある)
●仕込み水・・・・・・・ブラッドノック川
●ブレンド銘柄
ベル
リアル・マッケンジー
インバー・ハウス
シンジケート 58/6 など
*特に関わりの深いブレンデッドは無いが、一時期だけインバー・ハウス・ディスティラーズ社に所有されてたことがある。しかし、味わいを決定する原酒では無く、メイン・モルトとしての紹介はされていない。
【ティスティング No.33】
ブラッドノック 10年熟成 花と動物(Flora & Fauna)43% 旧オーナー詰め
【色】
琥珀色の手前位(チャート0.6~0.7)
【香り】
バニラ、木材、煮たレモンの皮。薄く溶剤。奥に焦がしたグラニュー糖。
【味、フィニッシュ】
干し草、シリアル。バニラと少~しシェリーのニュアンス。柑橘類のアロマ・オイル。10年熟成の割には、しっかりとしたタンニンもあり、長くは無いが、フィニッシュにかけて色んな顔が見える。
【総評】
多くの人はローランドと言うとローズバンクを挙げると思うが、実の所、私はブラッドノックが1番好きだ。93年に閉鎖が決定、また、取り壊されるって聞いた時は「えっ!マジで!?」と、驚いたものだが、神は見捨てなかった!現在は不定期ながら操業し、また、日本国内でもオフィシャル・ボトルが数種類リリースされている。
今回のボトルは旧オーナーのUDV社からのリリースだが、探せば現在も購入可能。と、いうか、何でまだ存在しているのかが分からない。余程在庫してたか、売れなかったのかも知れない(笑)。
味わいはブラッドノックらしく柑橘が程々効いてて、他には無い特徴を備えた1本。ボトラー物でもっと薄い色合いのものを探せば、この特徴は間違い無く増幅する。そして、人によってはハズレとも当たりとも言えますが、乳酸が感じるものに当たった時、この柑橘と乳酸が重なり合い最強の個性と変化するのだ!!
実際に飲むと「美味い」とか「不味い」とかの問題では無く「これはウイスキーか?」って言うほどレモン&オレンジで、私も最初飲んだ時は「なんじゃこりゃ~!!」と、顔をしかめる程強力でした。
ま、そういうものに出会うからシングル・モルトは面白いし、止められない原因とも言えますがね・・(笑)。
#ローランド