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【P】 PULTENEY / プルトニー

ハイランド地区P

【P】 PULTENEY / プルトニー

●ウェブ・サイト・・・・http://www.oldpulteney.com/
●所在地・・・・・・・・Wick, Caithness.
●創立・・・・・・・・・1826年
●所有者・・・・・・・・Inver House Distillers Ltd.
●発酵槽・・・・・・・・鉄×6基(内部はステンレスらしい)
●蒸留器・・・・・・・・初留×1基 再留×1基
●仕込み水・・・・・・・ヤーロー湖(他にLoch of Hempriggsとの説明の場合もあるが、現在そちらはクーリング・ウォーターとしての使用らしい)
●ブレンド銘柄

バランタイン
インバー・ハウス
ザ・マッカンガス
タプローズ

*ブレンデッドに関しては、現在オーナーであるインバー・ハウス系の物に当然多くブレンドされており、上記インバー・ハウスを始め、「Catton”s、Hankey Bannister、MacArther”s、Pinwinnie Royal」などへ供給されているとのこと。よってバランタインへのブレンドは疑問を持つ所だが、かつて魔法の7本柱と呼ばれた銘柄だけに、突然供給ストップという訳には行かないだろう。

ザ・マッカンガスは、20世紀初頭バランタイン社を所有していた当時のオーナーが、のちにシーバス・リーガルの新しいブランドを試作した際に採用されなかったブレンドを復活したウイスキーだと言われている。当然バランタインへのオマージュも考えられるのでプルトニーがその一端を担うのも頷ける所だ。

タプローズに関してはハッキリとした関連が分からないが、タプローズ社自体が18世紀半ばに創業したワインやスピリッツを扱う歴史ある会社なので、酒類関連の人脈を活かしたブレンドということだろうと思う。しかし、現在バーン・スチュワート社が製造となっており、リンクウッド、マッカラン、ザ・グレンリベット、カリラ、ポート・エレンなど、割と豪華な主要モルトの一つとして紹介してあるのは少し解せない気がする。

【ティスティング No.109】

52.8(オールド・プルトニー)25年熟成 1971-1996 58.4% S・M・W・S詰め

【色】
琥珀色。(チャート0.7~0.8)

【香り】
古樽、セメダイン、蜂蜜、パパイヤ系フルーツ、バニラ、少し煙。コメント書く気にならない程良い香り!!ん~、たまらんね~!!

【味、フィニッシュ】
ほど良い麦芽の甘さと強いバニラ。ややドライな性格だが、注意深く探って行くと桃やバナナのようなフルーティさが交差して行くのが分かる。タンニンは長い熟成からすればアクセント程度のもので、余韻は長く、バニラとフルーツ・タルトのようなイメージが湧く。

【総評】
香りだけで小一時間は楽しめそうな1本。ウイスキー・ラヴァーならしばらくはニヤニヤすることでしょう(笑)。

しかし、恐らく熟成の長さとボトリングから十年以上という歳月に起因するのだと思いますが、香りは素晴らしいものの若干味わいの主張が弱いので、ウイスキー初心者には少し分かり辛さもあるかも知れません。

勿論!!このブログを読んでいる皆様のような方には十分過ぎる程の至福を与えられるウイスキーだとは思いますが、数杯重ねた後に飲むタイプでは無いことだけは書いておきます。

現在のボトリングはオフィシャルから12、17、21年、リミテッド物も数種類リリースされているし、ボトラー物も数多く存在しているので、結構楽しめる銘柄だと思われます。また、嫌う人もまず居ないので勧めやすい銘柄とも言えるでしょう。

以前はオフィシャル・リリースが無かったので、私などはG&Mの15年辺りがプルトニーのベーシックになってますが、現在の12年でもそれなりの味わいはあるので、初心者から抜け出す位には打ってつけの銘柄かも知れません。

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