酒は口よりきたり
恋は眼より入る
われら老ひかつ死ぬる前に
知るべきいっさいの真はこれのみ
われ杯を唇にあて
おんみを眺めかつ嘆息す
恋は眼より入る
われら老ひかつ死ぬる前に
知るべきいっさいの真はこれのみ
われ杯を唇にあて
おんみを眺めかつ嘆息す
「酒の唄」 ウィリアム・バトラー・イェーツ 西条八十訳
みなさん、こんにちは。
本日より、ここウスケバでは日陰者扱いの哀れな立場にある、アメリカン・ウイスキー、アイリッシュ・ウイスキー、カナディアン・ウイスキーの3者の銘柄と蒸留所の歴史について、徒然なるままにご紹介していこうと思います。
記事はカナディアン・ウイスキーを除いてすでに書き上げていますが、ほかのブログとの兼ねあいもあって、余裕をもって更新するには週に1度のペースが限界です。回数的には、アメリカンがおよそ150、アイリッシュとカナディアンは30から40回を予定しており、完結させるまでにざっと4年はかかる計算です。気長におつき合い下さいませ。
また、文章をまとめたのは10年近く前ですし、当然ながら参考にした出版物の発行はもっと古く、蒸留所のオーナーの交代など、情報の鮮度はかなり落ちています。気づいた部分は修正しているものの、至らぬ点は散見されるでしょう。そこは広い慈悲の心でもってお見逃し下さい。もちろん、ご教示、ご指摘は大歓迎です。ただ、そのさいは出典を明示されるようお願いします。せめてウィキペディアよりは詳しく、信じるに足る内容を目指していますので。
当方が参考にした文献は、各章の最後に挙げておきます。なお、記述の多くは個人的に翻訳したうえ検証、資料化したもので、無断での引用、転載はご容赦願います。
まず、次回からアメリカにおけるウイスキーの歴史と製法について、数回にわたって簡単に触れることにしましょう。ではまた来週。