ワイン造りを証明する最も古いものがメソポタミアの先住民のシュメール人が残した約6000年前のものと思われるロール・シール(roll seal ワインの壷などの口を粘土で塞ぎ、その上に刻印をする丸い大理石などの棒)が発見されています。
紀元前4000~5000年頃の出来事を記録している「ギルガメッシュ叙事詩」のなかに、ワインの記述があります。
実際にワインを造り始めたのは、シュメール人の遺跡で発見された土器から8000年程前と推定されています。
紀元前3100~1500年に栄えたエジプト王朝のピラミッドの中の壁画にぶどう栽培やワイン醸造の絵が描かれており、紀元前1700年頃の「ハンムラビ法典」にワイン取引の記述があります。
ワインが一般化したのは紀元前1500年頃、クレタ島などエーゲ海の諸島に広がってからと考えられ、その後ギリシャ、さらにローマへと広がって行きました。
紀元前600年頃にはフェニキヤ人によって、南フランスのマルセイユにも伝えられ、その後、勢力を強めてきたローマ人によって、ヨーロッパ全体に広がりました。
このようにヨーロッパではワイン造りの歴史は数千年の歴史がありますが、日本でワイン造りが始まったのは明治時代の初めからで、百数十年の歴史です。
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ワインの歴史
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