普段あまり飲んでいない銘柄になると、どうも記憶が曖昧になって、
イメージが美化されたり逆にボヤけてしまったりしがちです。
個人的には、ポートエレンも、その中の1つかもしれません。
と言っても、自分の中に持っていたイメージと違った味に出会うのは、
新鮮味もあって、改めて思い直されることも良くありますよね。
そんなワケで、今回はグレンスコマのポートエレン。
少し前までグレンスコマも良く目にしたボトルでしたが、
最近すっかり見なくなってしまった気がします・・・。
あまり強烈に記憶に残る印象ではなかったボトラーですが、
このポートエレンは、ひと味違っていたようです。
ポートエレン
1978 22年
グレンスコマ
蒸留年:1978年9月
瓶詰年:2000年12月
Cask:オーク・ウッド
Bottle:211/388
43%
静岡市葵区のBAR NO'AGEさんにて。 その日、うっかりデジカメを忘れてしまったため、画像はNO'AGEさんのブログからお借りしております。(いつもありがとうございます!)
【色】
淡く非常にクリアな小麦色
【香り】
繊細で淡いが適度な質感と刺激があり、しなやかな印象。
レモンピールやグレープフルーツ等のシトラス香に包まれ、
軽い潮や薄いピート香がフワッと鼻先に広がる。
やや水のようなミネラル感の強いジューシーな香り。
鼻奥に柔らかで枯れた刺激が届き、じんわりと消えていく。
【味わい】
フレッシュではないが端正でスッキリとした口当たり。
口に含むと、若いメロンの皮と薄い梨に塩気が乗る感じ。
すぐに薄く燻製香とナッツ、キャベツの芯が淡く出てくる。
しっとりと舌に染み込むような香味。ピート控えめ。
全体的に非常にライトで刺激も無く、ひたすらクリアな味わい。
【フィニッシュ】
ややシャープでスッキリとした儚い余韻。
意外で驚きだったのは、メロンの皮や梨のニュアンス。
予想していなかったフルーティーな主張にビックリしました。
奥にキャベツの芯っぽい香味もあり、それらに塩気が乗ります。
香りに感じたジューシーさ、味わいにあるメロンの皮や梨などは、
若葉のような青さと、丸く淡いピートの香味を合わせたようにも。
こんなにジューシーでフルーティーなのに、
ちゃんと燻製香もあって、そこは確実にアイラを主張してきます。
香味の広がりも非常に穏やかで、なんとも儚げです。
もしかしたら、本来はもっとシャープだったのかなと思いましたが、
個人的なイメージが変わった、楽しいポートエレンでした。
ありがとうございました!ごちそうさまでした(^-^)/
前回の記事で、BGM用のYouTubeのチャンネルを紹介しましたが、
今回もBGMにピッタリなチャンネルを♪
PAWLOS JUKEBOX MUSICというチャンネルより、
サックスメインのスムース・ジャズのリミックスです。
他にも様々なリミックスがありますので、興味を持った方はぜひ!
#ポートエレン #アイラ #グレンスコマ