ボウモアの1994。
’93と比べると人気・知名度ともに見劣りしちゃいますが、様々なボトルがリリースされ、しかも手を出しやすい価格帯ということもあり、結構お気に入りだという方も多くいらっしゃるような気がします。僕もその1人です(笑)
今回のボウモアは、TWEの信濃屋向けボトル。
(正確にはSpeciality Drinksですね)
この黒ラベルでは、一昨年にスプリングバンクも信濃屋向けでリリースされていましたっけ。(→過去記事)
The Whisky Exchange for Shinanoya
蒸留年:1994年4月19日
瓶詰年:2012年3月15日
Cask:シェリー・バット
Cask Ref.:885
Bottle:256
52.1%
【色】
オレンジ・ゴールド
【香り】
フレッシュでクリアな、やや潮を含んだシトラス系の酸味とスパイシーな香り、微かな灰、穏やかな広がり。オレンジピール、砂糖漬けのグレープフルーツ、僅かにベルガモット。スモークは控えめながら、ピート香は繊細だがしっかりと感じる。
【味わい】
爽やかな口当たり。すぐにグレープフルーツ、ライムのような甘酸っぱさと、薄い蜂蜜。紙を燃やしたような灰。石灰質を含んだ潮の香味が沖縄の海風を思い出させる。奥に僅かなビタミン剤っぽいニュアンス。舌にホワイトペッパー。
【フィニッシュ】
キレがあり軽やかな余韻。スパイスと燻製香、レモンピールと茹でたピーナッツの皮。甘夏のような甘苦い香味が残る。
これはかなり好みの’94ボウモアです♪
’94ボウモアと言うとBBRの一連のボトルを連想しますが、最初の頃より徐々にスモーキーになり、特に磯のようなヨードを帯びた硝煙のようなニュアンスが増していって、シトラス系のフルーティーさが控えめになってきた印象でした。
そのニュアンスも嫌いではないのですが、このボウモアはシトラス系フルーツが優勢で、最初に’94ボウモア良いな~と思った香りや味のイメージと、上手く重なったような気がします。
時間を置くと、徐々に甘みが増してくるような雰囲気も、今後を期待できそうな感じです。美味いし安いし普段飲みにも良いボウモアじゃないでしょうか。
今回はクラシックとラウンジの中間、イージーリスニングやヒーリング系から1曲ご紹介したいと思います。Tom Barabasの1994年リリースのアルバム『Classica Nouveau』より、美しいメロディが印象的な"Endless Time"です。
こういうのを聞くと、心地よいな~と思う一方で、何だか2時間サスペンスを見ている気になります(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Tm8sxuZ_V9M
#ボウモア #アイラ #ザ・ウイスキー・エクスチェンジ #信濃屋