トマーティンといえば、最近では押しも押されぬ人気銘柄の1つ。
1976年を筆頭に、次々と好ボトルがリリースされていますね。
今回は、またまた(?)ドイツのザ・ウイスキー・エージェンシーより。
ネクター社とのジョイントボトルという、これまた良く目にするボトル。
これでもう美味さの半分くらいは決まっちゃってるんじゃないか?
な~んて思っちゃいます(笑)
シックなデザインのラベルで、パーフェクトドラムの中では
一番好きなラベル・デザインかもしれません
そして、今回は1966ビンテージ!
うわーっ、60年代ですね~!期待値MAXです!
人気の’76は、僕と同い年なので個人的にすごく欲しいのですが、
何せ瞬殺完売が必至。そのスピード、争奪戦が凄すぎて・・・。
今回は’76じゃなくて’66だから、比較的簡単に買えるんじゃ・・・
・・・って、高っ!!
な、なかなかのお値段で・・・(^_^;)
トマーティン
1966 45年
The Whisky Agency
Perfect Dram
with The Necter
蒸留年:1966年
瓶詰年:2011年
Cask :シェリー・バット
Bottle:391
46.1%
【色】
赤みがかった鮮やかな琥珀色。
【香り】
濃密ながら華やかで繊細さも感じさせる高貴な香り。
始めに少しスパイシーで、すぐにやや弾力のある滑らかさ。
巨峰の皮と黒糖の粉っぽさを表面に、干しブドウの奥にオレンジ、
完熟プラム、樹液っぽさ。濃密な甘さと酸味が鼻奥に留まる。
オリエンタルな香り、フゼア系からウッディへ変化する。
【味わい】
繊細で穏やか、非常に滑らかな優しい口当たり。
シェリー系長熟の渋さ・ゴム感は無く、意外な爽やかさも奥に。
木イチゴ、アメリカンチェリー、薄いプルーン。軽くオイリー、なめし革。
ブドウ系の甘酸っぱさが先に広がり、遅れてベルガモット、オレンジ。
ショウガのようなニュアンスを舌に。徐々にシロップっぽいベタつき。
【フィニッシュ】
ブランデーのような芳香が鼻奥に留まり、豊かで温かい。
まったりとしたオリエンタルな甘い香味が長く続く。
いや~素晴らしい!!
さすがの長熟トマーティンですね♪♪
いくつかのトマーティンの長熟にあるオリエンタルな香りが心地良く、
濃密なのに穏やかで厭味の無い味わい。
オフィシャルの’67の方が、もっとギュッと引き締まったフルーツ感で、
それと比較すると、ややボディがぼやけているような気もしますが、
ムワッと湧きあがるブランデーのような上品なフィニッシュにウットリ♪
面白いのは、香りの濃密さの割りに爽やかさすら感じる味わい。
まあ、この辺は長熟の宿命的な部分も大いにあるかと思いますが。
どこかセクシーで男性的な深みのあるイメージ。
モルトを飲んでいるはずなのに、いくつかの香水を連想します。
(注:パフュームという意味ではなく)
個人的には、ややフレッシュなフゼア系の甘く滑らかなニュアンスから、
清々しさを持ったウッディな香味へと変化していく感覚でした。
素晴らしいトマーティンには、やはり素晴らしい名曲が似合うでしょう。
ジョン・コルトレーン「A Love Supreme」
今回のトマーティンの蒸留された年、1966年のライブ映像です。
何かを語る必要のない名曲というのは確かにあるわけで、
普遍的名曲は、世代を問わず多くの人々から支持されていますよね。
そして、この曲もそんな名曲のうちの1つだと確信しています。
素晴らしいのライブ映像をどうぞ♪
#トマーティン #ハイランド #ザ・ウイスキー・エージェンシー