お恥ずかしい話、あれやこれやと好き勝手にブログを書いているわけですが、
他の方々に比べますと、まだまだ経験が足りないのが実情でして、
上京したり旅先で素晴らしいボトルに出会うと、それを深く痛感します。
また、仕事が忙しいこともあって、その上で遠出したりするものですから、
久しぶりに地元でゆっくり過ごしますと、「ええっ！？」というボトルに
出会ったりもするわけで、行動力足りないな～と反省する日々・・・。
そんな中、特にオールドに関しては、その傾向がとても強いので、
もう運に任せるしかないな、と半ば諦め半分・期待半分です（笑）
そして、また１つ。セスタンテのアードベッグです。
同じラベル・’７３－’８８ですと、度数違いで４３.０％・５３.４％・５３.５％が。
（いずれもボトラーはG&M）
５３.４％と５３.５％の０.１％違いが何なんだ？と思ってしまいますが、
５３.４％は透明ボトル、５３.５％はグリーンボトルです。
今回は、５３.４％のご紹介となります。
アードベッグ
１９７３ １５年
セスタンテ
蒸留年：１９７３年
瓶詰年：１９８８年
５３.４％
【色】
やや薄く鮮やかな小麦色。
【香り】
フレッシュでクリーン。爽やかな香りに驚く。
梨や僅かな青リンゴを感じさせ、草の香り、穏やかなソラマメっぽさ。
塩気とナッツが出てきて、乾いた木屑のような香りも。
非常にライトでスムース。徐々にツンとした刺激も感じるが総じて爽やか。
【味わい】
穏やかで薄くサラッとした口当たり。
やや水っぽさがあるが、すぐにシャープなキレ、植物系の苦み。
咳止めシロップを薄くしたような風味、奥に僅かな湿った木炭。
梨やリンゴの種に近い果肉の酸味、徐々にプレーンなシリアル感。
【フィニッシュ】
非常に繊細で淡く消える。薄くピーティーな甘苦さが舌に残り、
じんわりと穏やかな梨、サトウキビの青い甘さも。
アードベッグといえば、最近はもっぱらフルーティー路線ですが、
僕が飲み始めた頃は骨太・硬派な印象だったように思います。
そんなイメージをひっくり返すような面白い１杯でした♪
これほどまでに爽やかな植物系の風味のアードベッグは初めてで、
香りを嗅ぐ段階で、かなり驚いてしまいました（笑）
こういうアードベッグもあるんですね～、奥深いなぁ～・・・。
一瞬、ローランド系の爽やかメロン・フルーティーを思わせて全然違う風味。
（まあ、アイラなんで当たり前なんですけど 汗）
ブワッと爽やかな風味が広がると、すぐにピーティーさがジワリと。
香りと飲んだ直後のフレーバーの広がりの比重が大きく、
対して、フィニッシュへの流れは、ややドライ感が出るものの、
スッキリと繊細な印象でした。
いやはや、勉強になりました。
月並みですが、モルトは本当に奥深いです・・・。
「爽やか」にちなんで、ボサノヴァをセレクトしてみましたよ♪
今回は、Quarteto Em Cy（クァルテット・エン・シー）とTamba Torioの共作
「SOM DEFINITIVO」より、“Vim Da Bahia”です。
１９６５年発売の彼女達の２枚目のアルバムですが、
ちょうどボサノヴァの黄金期でもあり、それに後押しされるかのように
彼女達の黄金期でもあった頃の作品です。
グループ名の「Cy」は、４人の姓の頭文字が全員「Cy」で始まることから。
こういうの面白いですよね♪
#アードベッグ #アイラ #セスタンテ