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Ardbeg 1974 Provenance

先月末~つい数日ほど前まで、変に風邪をこじらせてしまったようで、ずっと喉の痛みが治まらずにいました。熱も他の症状もあまり出ていなかったので、何となく休まずに仕事していたのが悪かったのかもしれません。

皆さんも、くれぐれも御自愛下さい。

さて、久しぶりの記事更新になってしまいましたが、アードベッグの1974プロヴェナンスを。先月の下旬にいただいた貴重な1杯です。

Ardbeg 1974 Provenance

Ardbeg 1974
Provenance

蒸留年:1974年
瓶詰年:1997年
Bottle No.:4903
55.6%

【色】
やや曇りのある琥珀色。

【香り】
穏やかなピートと甘くスッキリとした麦汁香、適度な滑りを感じる香り。軽い潮と漆喰、リンゴのドライフルーツ。燻製香が薄めだがしっかりと感じられる。奥からギュッと締まったようなアメリカンチェリー。

【味わい】
じんわりと穏やかで滑らかな口当たり。一瞬、燻製の魚っぽさがフワッと出て、すぐにアメリカンチェリーやブドウ、皮革、ザラメっぽいニュアンスが華やかに広がる。僅かにロースト感のあるウッディさと塩、ジンジャーっぽさが舌に貼り付くよう。

【フィニッシュ】
ムワッと生温かい潮の香味が鼻に抜け、すぐに割とシャープなピンクグレープフルーツっぽさ、砂糖多めのローズヒップティーのような華やかさもあり、爽やかな長い余韻が心地よい。

繊細なのに肉厚、しっかりとした質感なのに華やかでフレッシュ。全体的には穏やかな印象で、薄い麦汁っぽさに包まれた幾つもの香味が、複雑に重なるように現れてくるようなイメージ。この複雑な旨味に思わず唸ってしまう1杯でした。

実は、最後の1杯をいただいてしまいました。
遠方に住んでいるので、なかなか伺えないことが多く、そんな僕がいただいてしまっても良いものか、ありがたいやら申し訳ないやらでしたが、「せっかくですから、ぜひ」というお言葉に甘えさせていただきました。

本当にありがとうございました。


ジャズ・フュージョン界の大御所、ラリー・カールトンの素晴らしい1曲を♪ラリー・カールトンなら、やはり"Room 335"を・・・と行きたいトコロ。

ですが、今回は変化球で比較的新しい2000年にリリースされたアルバム『Fingerprints』より、タイトルトラックの"Fingerprints"です。

http://www.youtube.com/watch?v=RPEqBrE5IKM

#アードベッグ #アイラ #オフィシャル

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