いつ飲んでも美味いなと感じるもの。
きっと皆さん、スグに幾つかのボトルを思い浮かべると思いますが、個人的にはグレンモーレンジ・クラレットもその中の1つです。
いわゆるフィニッシュ系の大流行について、その火付け役とも言うべきグレンモーレンジの一連の作品については、もはやこちらで書くまでもなく、皆さん良くご存知ですよね。
このクラレットも、1976~1979年の樽から8種類を選定し、1989年にクラレット樽・・・つまりシャトー・ムートン・ロートシルトの樽で数ヶ月フィニッシュをかけたものです。
Claret Wood Finish
蒸留年:1976~1979年
瓶詰年:2000年
Cask:アメリカン・ホワイトオーク・バレル
Finish:シャトー・ムートン・ロートシルト
Bottle No.:000927
43%
【色】
赤みを帯びた琥珀色
【香り】
穏やかでエレガント、しっとりとした広がり。アプリコットや煮詰めたオレンジを表面に、巨峰の革や干しブドウ。アップルパイやリンゴのドライフルーツ。ややシダーウッディな香りがあり、僅かにスモークを意識する。円熟味のあるフルーツ香が素晴らしい。
【味わい】
緩やかで肉厚な口当たり。シナモンやシダーウッディな香味が口中でフワッと広がり、ラムレーズン、焼きリンゴの果肉、ワインを煮詰めたソースのよう。ローストした麦の香味が穏やかに広がり、肉厚なのにほとんど苦味や渋みもなく非常に上品なまとまりが心地よい。
【フィニッシュ】
僅かにドライで淡いシダーが鼻に抜け、すぐに濃い蜂蜜やブドウジュースに、ムギムギ(ラブポーン)や生キャラメルのような甘さへ。渋みは感じられず上品で長い余韻が穏やかに続く。
やはり、あらためて美味かったです(笑)
パッと明るくなるような鮮やかさではなく、しみじみと染み入るような滋養感でもなく、ちょうど程よい中間地点、バランスのとれたトコロにいるような香りと味わい。
恐らくコンディションによるものでしょうけど、ボトルによっては、くすみやヒネた印象もあったりしますが(もちろん、それはそれで美味い)、いただいたクラレットは、そういった要素はあまり感じられず、終始エレガントな印象でした。
ありがとうございました、ごちそうさまでした(^-^)/
今回は、フリージャズ黎明期を築いた1人、オーネット・コールマンの1曲を♪屈指の名盤『ジャズ来るべきもの』より、その1曲目を飾る"Lonely Woman"です。
ロスからニューヨークに移り住み、アトランティックからの第1作となったアルバムですが、コールマンはこの頃の方が評価が高いですよね。
#グレンモーレンジ #ハイランド #オフィシャル