初めて飲んだ時は正直ピンとこなくても、久しぶりに飲むと美味かった。
そんな経験、誰でも一度は・・・いえ、2度、3度・・・幾度とあることですよね。
抜栓直後からの変化で気付くことも多いですし、
数年前に飲んだものが、改めて飲んでみると美味かったことも・・・。
今回は、実に2年半ぶりに飲んで、あまりの美味さにビックリした1杯です♪
R.N.MacDonald社からリリースされたトマーティン。
インディペンデント・ボトラーのR.N.MacDonald社は、レッド・ライオン社という
プライベート・クラブ等へ、オリジナル・ボトリングの供給をメインとする会社の
傘下だそうです。ブレンデッドのグレンコーを製造しているらしいです。
日本でのリリースはスコッチモルト販売からで、このトマーティン以外では
グレンリヴェットが同時リリースされています。(1972 31yo)→過去記事
2年半前に初めて飲んだ時は、リヴェットの方にご執心でして(^_^;)
正直、このトマーティンに対しては、端正すぎて素っ気ない印象でした。
ところが、先週、別のモルトを探すために2年半ぶりに訪れたBarで再会。
あまりモルト押しではないのと、お客さんの層も僕とは違う感じだったので、
何となく疎遠になったBarでした。(すっごく失礼なコト書いてますね)
ですが、少し前のボトルが飲めるのは知っていたので勇気を出して訪問。
お目当てのボトルは、とっくに無くなっていましたが(当たり前か・・・笑)、
このトマーティンが置いてあるのに気付き、まだあったのかと驚き!
意外な再会・・・となったワケです♪
トマーティン
1973 30年
Very Rare Highland Malt
R.N.MacDonald
蒸留年:1973年10月23日
瓶詰年:2004年3月
Cask No.: 30450
Bottle : 197
45%
【色】
ライトゴールド。クリアで繊細な茶褐色。
【香り】
繊細で華やか、上品で淡い広がり。
乾いた樹皮のようなオーク香、バニラ、レモンの皮。
奥に薄いクリーム感があり、干し草、サトウキビ、マカダミアナッツ。
【味わい】
繊細でクリア、スムースだが、ややシャープな口当たり。
厚みよりも軽く華やかな風味がメインで、優しい広がり。
バニラクリームとパイナップル、薄くレモネード、ホワイトチョコ。
柔らかいプラムっぽさと、ジンジャーのような刺激が舌に乗る。
【フィニッシュ】
バニラ、アプリコットのドライフルーツ、刺激少なめだがシャープ。
ジワッとイチジク、ジューシーなフルーティーさが軽やかに長く。
飲んだ瞬間は、圧倒的な分かりやすいフルーティーさ。
軽やかで上品さを持ったフルーティー感が強く、シャープながら繊細。
奥に、スーッとクリーミーな風味が感じられ、それが複雑さを感じさせ、
厚みは無いですが、複雑な奥行きを感じさせてくれるトマーティンでした。
たぶん、おそらく、2年半前に飲んだ時は、繊細さだけに気を取られ、
平坦だと思っていたのでしょう・・・。(実際、そんなメモでした 汗)
いや~、美味かったです♪
しかも、まだ結構残ってるし!
・・・あれ?なんか2年半前から減ってない気がしてきました・・・。
(また飲めるな・・・ありがたい。)
なんだか住んでる街の田舎っぷりを露呈してるような気がしてきましたが、
まあ、伝説的なボトルやスーパーレアなボトル、オールド・・・などと言わず、
こういった、ちょっと馴染みのないボトルに出会えるのも田舎街の特権♪
・・・ってコトですね(^-^)v
っていうか、この美味さに気付くのに2年半かかった僕の舌って・・・orz
あ、ちなみに当初飲めるかと目論んでたモノは、
ジェームス・マッカーサーのミレニアムのロングモーン。
tkubo様の記事を拝見して、過去にミレニアムを飲んでいたのを思い出し、
心当たりを探ってみた、というわけです。
見事に調査失敗でしたが、おかげで(?)素敵な再会もできましたし、
こうしてまた疎遠になってたBarに伺えて良かったです♪
#トマーティン #スペイサイド